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書評:大矢博子『脳天気にもホドがある。燃えドラ夫婦のリハビリ日記』(東洋経済新報社)

最終更新:2011年5月5日

書誌情報

書評

自分と同年代のご夫婦で,ご主人が突然の脳出血で右半身が麻痺し,失語症にもなってしまったという状況下で,ドラゴンズ愛に燃えながらも明るくリハビリするという,現在進行形のレポートである。

ユーモア感覚が素晴らしいし,実にタフな人だと感心させられる。少年野球コーチの仲間にも,練習に付き合ってランニングしている途中に脳卒中で倒れてしまった人がいるので,とても他人事とは思えない。

脳出血リハビリの体験談としてディテールに優れているので目からウロコの話が多々あることのみならず,2009年のシーズンを鮮明に覚えているドラゴンズファンとしては,ブランコの天井直撃ホームランの衝撃とか,ウンウンと共感を追体験することばかりだ。素晴らしい本だと思う(とくにドラゴンズファンにはお薦め)。

【以上,2011年5月5日,メモから収録し加筆修正】


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