最新の更新: June 15, 2009 (MON) .
高齢者を対象として定められた法制を概観し,高齢者ならではの保健における諸問題を考える。
「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。愛知県で行われた疫学調査の結果などを踏まえ、平成元年(1989 年)、厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。
「8020」のうち、「80」は男女を合わせた平均寿命のことで「生涯」を意味します。
一方、「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味します。今までに行われた歯の本数と食品を噛む(咀嚼)能力に関する調査によれば、だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっています。
出典:http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html
DALYs for a disease are the sum of the years of life lost due to premature mortality (YLL) in the population and the years lost due to disability (YLD) for incident cases of the health condition. The DALY is a health gap measure that extends the concept of potential years of life lost due to premature death (PYLL) to include equivalent years of 'healthy' life lost in states of less than full health, broadly termed disability. One DALY represents the loss of one year of equivalent full health.
高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年8月17日制定,最終改正平成20年5月28日)の全文[http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S57/S57HO080.html]は,大変に長いので,通読するのは大変だが,非常にたくさんの内容が盛り込まれている。平成20年4月1日,後期高齢者医療制度施行に伴って現名称となり,それまでは「老人保健法」だった。以下,第1条から第3条だけ全文を引用しておく。
- 第1条(目的)
- この法律は、国民の高齢期における適切な医療の確保を図るため、医療費の適正化を推進するための計画の作成及び保険者による健康診査等の実施に関する措置を講ずるとともに、高齢者の医療について、国民の共同連帯の理念等に基づき、前期高齢者に係る保険者間の費用負担の調整、後期高齢者に対する適切な医療の給付等を行うために必要な制度を設け、もつて国民保健の向上及び高齢者の福祉の増進を図ることを目的とする。
- 第2条(基本的理念)
- 国民は、自助と連帯の精神に基づき、自ら加齢に伴つて生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、高齢者の医療に要する費用を公平に負担するものとする。
- 2 国民は、年齢、心身の状況等に応じ、職域若しくは地域又は家庭において、高齢期における健康の保持を図るための適切な保健サービスを受ける機会を与えられるものとする。
- 第3条(国の責務)
- 国は、国民の高齢期における医療に要する費用の適正化を図るための取組が円滑に実施され、高齢者医療制度(第3章に規定する前期高齢者に係る保険者間の費用負担の調整及び第4章に規定する後期高齢者医療制度をいう。以下同じ。)の運営が健全に行われるよう必要な各般の措置を講ずるとともに、第1条に規定する目的の達成に資するため、医療、公衆衛生、社会福祉その他の関連施策を積極的に推進しなければならない。