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疫学

Latest update: 19-Nov-2014 (Wed)

1.授業のテーマと到達目標

疾病や死亡といった健康への有害事象の頻度と分布を正確に把握し,その法則性や原因を推論し,根拠に基づいた有効な対策を立てるためには,疫学の方法論が欠かせない。本講義の目標は,疫学研究の方法論の基礎をきちんと理解することである。疫学研究の具体例にも随時触れることで,疫学研究が実際にどういう風に役に立っているのかも理解する。

2.授業の概要と計画

2012年2013年の講義。昨年に引き続き今年も旧カリ生のみ対象のため,E707で実施する。日程も学生との相談により下記の通り変更した。

  1. 疫学とはどういう学問か(10/17[1限],1章「疫学とは」+2章「罹患と死亡」途中まで)
  2. 疾病発生と疾病負荷の指標(10/24[1限],2章の残り(頻度の比較以降)[計算練習]+3章「疫学研究のデザイン(1)観察研究」+4章「疫学研究のデザイン(2)介入研究」)
  3. 疫学研究デザイン(10/25[1限],3章の復習と4章の残り)
  4. 誤差とその制御(10/25[2限],5章「誤差とその制御」)
  5. 因果推論+既存資料の活用(10/31[1限],6章「因果関係の判定」+7章「既存資料の活用」[資料:死亡の分析参照]
  6. 疫学調査計画と健康政策との関連(11/8[1限],8章「疫学調査計画」[古い資料だが質問票の作り方参照])+9章「疫学と健康政策」+10章「健康政策への応用例」)
  7. スクリーニング,感染症疫学,実例及び研究倫理(11/8[2限],11章「スクリーニング検査」[資料:スクリーニング参照]+第12章「感染症の疫学」+第13章「食中毒疫学調査」+第14章「疫学研究の倫理指針」)
  8. 非感染症の疫学(小寺担当)

3.成績評価と基準

期末試験(11/19[3限],不合格者は後日再試験)による。

→11月19日に実施した期末試験(問題解答例)の結果,受講者2人とも合格でした。

4.履修上の注意(関連科目情報等を含む)

統計学は履修済みのはずなので改めて解説しないが,確率分布,信頼区間,仮説検定,有意水準,有意確率といった概念を復習しておくこと。

5.学生へのメッセージ

保健師国家試験の重要領域であり,Evidence Based MedicineやEvidence Based Health Careの考え方の根幹をなすのが疫学研究の知見なので,正確に理解してください。

6.教科書

柳川洋『疫学ノート―基礎から実践まで―』日本公衆衛生協会,ISBN 978-4-8192-0216-9,税別1,200円

7.参考書・参考資料等


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