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2012年9月のパプアニューギニア往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2012. Last Update on 2012年9月28日 (金) at 19:22:35.

【第7日目】 測定2日目と無駄なダッシュと(2012年9月14日金曜)

Oval 2 days before independence day at Kapal Village, 2012独立記念日の2日前だから,もうほとんど家に残っている人などいないと家主B君が言うので,この日から広場に出かけて,出店を出している人たちの間を廻って調査を継続することになった。多くの村人が簡単な出店を出していて,ココナツとかバナナとか自宅で調理したものとかを売っているのだ。

しかし広場に行ってみると,右写真のように,まだ閑散とした感じで,とても村人が全部集まっているという感じではなかった。まだ畑や森に行って収穫中とか,水くみに行っているとか,準備段階だということだろうと思われた。

それでも確かに広場で待っていると次々に村人が現れて調査を続けることができ,全部で62人の生体計測ができた。ここでの最大の問題は,体重計を安定して設置できる固い地面が少ないということであった。この問題は途中から堅い板を持ち歩き,体重計を板の上に載せることで解決したが,最初のうちは毎日のように雨が降っていたこともあって地面が柔らかいところが多く,大問題であった。それでも,設置する度にB君が載って自分の体重が正しく量れているかをチェックしてくれてからの測定という点を徹底したので,測定結果は信頼できる。

この日はMAFの飛行機が来るというので,チケットを買うのと同時に帰りの便をパイロットに直接頼んでおこうという計画もあった。昼頃に飛行機の音らしいものが聞こえ,村人の一部が飛行機が来たと言って走り出したので,一緒に走って飛行場まで行ったのだが,これはガセネタ(パプアニューギニアの共通語であるピジン語ではギヤマンという)であった。結局ココナツ1つで喉の渇きと飢えを抑えつつ,2時間近く飛行場の近くの家の軒下で待ち,遂に飛行機が現れたときは踊り出したいほど嬉しかった。パイロットとの交渉もまあうまくいき,もし19日水曜に来られない場合は火曜でも月曜でもいいので乗せてくれるように念を押した。カパールからダルーまでの飛行機代は片道240Kで,日本円だと約1万円もする。せいぜい20分しか乗っていないので割高な気がする(ダルーからポートモレスビーまで,エアニウギニのダッシュ8に1時間乗るのと,あまり値段が変わらない)けれども,他のルートだと最低でも半日かかるので,仕方ないところか。夕方の水浴びは15年前と同じ小川が淵になっている場所で,濁った水なのだが一応流れているので,それなりに冷たくて気持ち良かった。

帰ってきてから,これまで2日間の家族写真を印刷した。明日からはこれを配り,集客効果を上げる。

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