先週はお盆休みしたので,その前後も含め,心に映った事どもをまとめて報告しよう,というのが今日の企画である。なに,テキストファイルで書いてあるメモにタグを埋め込むだけのことだが。
従わなくてもいいのに,全国一律になされている「学習指導」は他にないのではないか。その意味で,国旗国歌というのは,きわめて例外的な学習指導と言って良い。ぼくが引っ掛かったのはこの点である。なぜ「従わなくてもいい」としたかといえば,従わせるだけの,合理的な指導の根拠がないのだ。いや,国体護持とかなんとかいろいろあるにしても,それは既成のいかなる教科にも学問的根拠がないし,それを全面にだすと,思想信教の自由に抵触するために,これまで以上の反発が予測されるから,隠したのである。まず既成事実を作っておいて,後から従う義務を発生させる算段だろう。既成事実とは,「法律で決まっているから違憲ではない」ことである。したがって,昨今の国会での審議(……といえるのかどうかは疑問だが)における有馬文部大臣の答弁をはじめ,「従わなくてもいい」という表明は言質でもなんでもなく,国民の反発をそらすための欺瞞に過ぎない。
文部省のサイトで調べたら(http://www.monbu.go.jp/news/00000317/index.html),小学校,中学校,高等学校の学習指導要領において,特別活動の章の最後の方に,まるでつけたしたかのようにたった1行,「入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱するよう指導するものとする。」との文言があるのみであった。この1行のために,どれほど多くの人が大騒ぎしていることか。「意義を踏まえ」というのが,指導要領に謳われている「国を愛し郷土を愛する心を育む」という辺りにあるのだと解釈するならば,「従わなくてもいい」とするのは論理矛盾ではないか? つまるところ,「従わなくてもいい」という発言は,愛国心や郷土愛というものと国旗国歌が無関係であることを,図らずも露呈したことになる。なんで誰も指摘しないんだろう?
7月末にYahoo! JAPANから,「あなたの「人類生態学の粋」を登録しました」なんてメールが来たので,登録依頼もしてないのに珍しいこともあるもんだ,と思っていたら,どうも社会科学に人口学というカテゴリを作ることにしたようで,廣嶋さんのサイトとともに「人口学文献データベース」と「人類生態学の粋」を登録することにしたのだろう,と思われた。
しかしねえ,人類生態学って人口学だけじゃないんだけど,と思っていたら,紹介文が,全然人口学らしいことを書いてなかったのはまだしも,「人口生態学の枠」という妙なタイトルにされていたのには参った。7文字中で2カ所も間違えるなよー,と思いつつ訂正依頼したら,今度は「人類生態学の枠」だって。再度訂正依頼したらやっと直ったけれど,新着のところは変えられないシステムなのだそうだ。いまでも7月31日新着の欄には「人口生態学の枠」が残っているだろう。大丈夫か? Yahoo! JAPAN?
今日は,自転車のパンク修理に挑んだものの,徒労に終わる。チューブがもうぼろぼろで2カ所ふさいで駄目だったので断念。妻の24型自転車のペダルは完全になおしたので,それを借りて駅に来たが,小さい自転車ってのは乗りにくいものである。しかも乗れたのは前日に続いて「あさま2号」で上野は止まらないので,大宮乗換をした。いつもあさま502で東京までいく人も,今日はあさま2号に乗っていて大宮で降りたが,お盆だからどこかへ行ったのだろうか?
【この項,メモのみ】信毎朝刊の記事,人類進化の新説:米国の研究者,従来の肉食きっかけ説を否定,250万年前のガルヒ猿人が肉食していたことを根拠に。代わりに持ち出したのは野菜を作ることと加熱調理。190万年前,アフリカで火を使っていた証拠があるという別のグループの研究を援用。要するに,柔らかいモノを食べて顎が小さくても生存可能になったことを猿人から原人への進化の契機とする,井上直彦説みたいなものだ。
例によって信毎はソースを明らかにしていないので,これ以上はわからず。誰か詳細を知っている人がいたら情報求ム。
複数の人に,信毎への投書(出典を示せという)を勧められるが,メールでは出せないんだろうか?
今日はめちゃこみ。終電だったが,高崎まで座れず。上野はまたも20番線。5分遅れは高崎方面の大雨のせいという。佐久平から1号車の最も2号車よりの席に座ってAC接続。よしよし。
スペオペって,自己相対化,人類の相対視の訓練にはなるな。野尻さんのは,長編ネタだと思う。あれではプロットだけだ。面白いプロットなのに,勿体ない。
13日金曜日は,自転車を修理にだした。近所にあるTRYという自転車屋で18:00頃後輪の交換を頼んだら,たぶん1時間くらいかかりますよ,できたらお電話しますよ,といわれた。翌朝10:30に電話がかかってきて引き取ったら約6200円かかった。東京で前輪を交換したときに比べてやや高いような気がするが,後輪の方が難しいからしかたあるまい。溝がまったくなくなってツルツルだったこれまでに比べ,しっかり溝のある新しい車輪はいいものである。路面のグリップ力が違うし,パンクの危険も大違いである。
この土曜日14日は大雨で,神奈川方面では遭難事件がいくつもあった。晴れたら遠出をしようと思っていたのだが,室内で過ごした。
日曜日15日はやや天気も回復したので,城山の市民プールに行った。第3日曜日は無料なのでお得である(まあ,有料の日でも大人200円なのだが)。大人用の50メートルプール,25メートルプール,子ども用の水深30 cm〜60 cmで滑り台のついたプールや,幼児用のたらいまであって,温水シャワーもあり,充実していた。何より,東京と違って,無料開放の日なのに空いている! 子どもたちの面倒を見ながらだったにもかかわらず,妻と交代で何度も泳ぐことができた。帰りに雨が降ってきたが,城山から家までは近いし,この時期の雨は暖かいのでなんということはない。
月曜日16日は,雲の間から晴れ間が見えたので,当初14日に予定していた志賀高原ツアーを決行した。8:15に家を出て,8:33本郷発の長野電鉄各駅停車に乗って終点湯田中まで行き,10:10湯田中発白根火山行きのバスに乗って蓮池で降りた(実は蓮池よりも「蓮池ロープウェイ」で降りるのが正しい)。交通費は,本郷から湯田中が1070円,湯田中から蓮池が700円である。なんと安上がりな「遠出」であることよ。蓮池から蓮池ロープウェイ駅まで戻り,蓮池の畔をゆっくり歩いて道路に出て,そこを渡ってコンクリートで固められた階段を上り,トンネルをくぐると,そこはワタスゲ平だった。いかにも高層湿原という雰囲気の場所で,写真でも撮ろうかと思ったのだが,子どもたちの「お腹空いたー」攻撃で,早いながら(11:10頃だった)昼食にした。ぼくが握ったおにぎりは,形があまりよくないが,塩が利いていてとても美味であった。食事が終わると,それまでふにゃふにゃして「だっこー」と叫んでいた娘にも元気が出たらしく,遊歩道を元気に登っていくことができた。晴れ間が差す度,辺りの山々からわーっと白い蒸気が立ち上るのは凄い眺めだ。一筋の光を浴びた百合の花とかの繊細な造形の妙にはさほど感動しないような子どもたちであるが,ここの山々の眺めには強い印象を受けたようだ。ほどなく「下の小池」に出て,そこで食事をしていた一行とちょっと言葉を交わしてから木道を進んだのだが,娘は木道が気に入ったようで,木の継ぎ目のたびに跳ねるので気が気ではなかった(あー,「気」って言葉は難しいね)。最後の坂道を上りきると,バス道路に出た。道路を渡ると,信州大学自然教育園がある。ここは広大なので,しっかり歩き回ると2時間くらいはかかりそうだったが,長池の畔をちょこっと歩いたところで子どもたちがエネルギー切れになり,「帰ろうよー」の合唱をするので帰途についた。自然教育園前にもバス停があり,5分待っただけで湯田中行き13:12発のバスに乗ることができた。本郷駅から家まで雨に打たれたが,まあ比較的天気にも恵まれたといえようか。
今朝は6:00の始発は逃したが,6:10の臨時列車に乗ることができた。上野に7:53にはついてしまう。臨時列車だけあって軽井沢あたりまではガラ空きだったが,高崎からは満席となった。高崎からだと上越新幹線も合流するので,時刻表を気にせず乗る人が増えるのかな? と思う。
いや,予期しないからバグなんだけど。先週末,お盆休みに入る前に,Microsoft社のMUA対策として件名のMIMEデコードをしてから件名のRe:や連番処理をして,再びMIMEエンコードして配信するように,sequencerというスクリプトを書き換えた……つもりだった。ところが,週明け,たまりにたまった500通余のメールを読んでいたら,件名が文字化けするという指摘があった。もしやと思ってsequencerを見直してみたら,最後に&mimeencode($_);とすべきところ,見事に&mimedecode($_);としてしまっていた。なんて間抜けなバグを入れてしまったのだろうか,と反省しきりである。過去ログ参照に関しては,cgiを書き換えてうまく対策できたので,取り敢えず大きな問題はないだろうと思うのだが。