枕草子 (My Favorite Things)
【第261回】 スキーと温泉と(2000年3月21日)
- 土曜日は城山公園で遊び,日曜は家で仮面ライダークウガになりきってぼくに乗っかったり蹴飛ばしたりする子ども2人は,エネルギーがありあまっているような気がするので,月曜の春分の日は,スキーと温泉に行くことにした。といっても,スキーやソリ遊びをするのは子どもたちだけで,妻とぼくは2人がかりで子守りである。9:30に長野駅を出るバスに乗って,10:20頃飯綱高原リゾートスキー場で降りると,そこは一面の銀世界である。積雪は1メートルもないらしいが,子どもがスキーをするくらいなら何の支障もない。このバスは,途中,里谷多栄コースがある飯綱高原スキー場にも停まるし,新聞の情報によるとそこは春分の日はリフト乗り放題だったらしいのだが,バスから降りた人も1人しかいなかったし,遠目に見ても空いているようだった。たくさん滑りたい人は,やはり志賀高原か八方尾根に行くのだろう。長野から近くて空いている飯綱高原は,それほど雄大さはないけれど,初心者や家族連れには向いている穴場と思われる。ぼくらは「牟礼・天狗の館」という温泉に入りたかったので,無料シャトルバスが運行されている「リゾートスキー場」の方まで行ったわけであるが,こちらも比較的空いていた。朝のうちは横殴りの雪が吹き付けていたが,昼近くからは晴れてきて,絶好の行楽日和であったと思う。
- ここにはソリ遊び用の場所がバス停のすぐ近くに確保されており,子どもたちがパンダスキーというエッジのない子ども用のスキー板で滑る練習をしたり,それに飽きるとソリ滑りをしたり,と遊ぶのには丁度良かった(実は託児所もあって,子どもを預けて大人がスキーを楽しむことも可能だということがわかったが,この日は子どもたちと遊ぶのが主眼だったのでそれは利用しなかった)。1時間半くらい遊んで子どもたちが疲れ果てたようだったので,シャトルバスに乗って,「牟礼・天狗の館」に行った。ここは村営と思われる温泉場で,入館料は500円(小学生300円)。温泉に浸かってのんびり疲れをほぐすことができるし,うまい手打ちそばを食べた後で畳の上に大の字になって休むこともできる。三連休の最終日であるせいか,こことしては異様なほどの混み方だったようだが(よく利用しているらしいおじさん談),かなり広い風呂場だったし,露天風呂もあるので,余裕をもって温泉を楽しむことができた。最初は100円のコインロッカーに全部の荷物を入れようかと思ったのだが,貴重品用の小さなロッカーが無料だったので,そちらを使うことにした。温泉の水質も素直で,身体の芯から暖まったように思う。
- ちなみに,バスと天狗の館の利用料とお土産(日によって若干違うらしいが,この日はリンゴジュース6本セットかコーヒーカップのどちらかを選べるようになっていた)がセットになったチケットを利用したのだが,これは全部併せて一人2000円である。もっと早く利用すればよかった,と悔やまれないでもないが,まあ来年もあるからいいか?
- そんなわけで疲れが出たのか,今朝の新幹線は8:37長野発である。
- 蒲原さん(4月から東京医科大学に転勤されるらしい)から,新刊「ファイトケミカルで病気を防ぐ」(マキノ出版)をご恵贈いただいた。いつもありがたいことである。内容をぱらぱらと見たところ,この本は蒲原さんの専門である肥満遺伝子関係とはほとんど関係がなく,ベジタリアンでもある一面が強く出たというか,食生活に関する信念が動機となって書かれた,レビューワーク的なものと思われた。読み了えたら,以前にも触れた「ベジタリアンの健康学」とともに書評掲示板に書く予定。
- 今日は,ソロモン諸島の写真の現像ができてくる筈であり,PenIIIデュアルのサーバが到着する予定であり,750 MHzのPenIIIも到着する予定である。オセアニア学会年次大会のため,明日の朝一番の「のぞみ」で広島に発つ必要があり,今夜は研究室泊となるので,オールナイトアッセンブリーをしてしまうかもしれない。来週月曜日のシンポジウムで話すための図表などの準備もしなくてはならないので,アッセンブリーはもちろん片手間なのだが,時折のめりこんでしまうのが問題である。現実逃避ともいう。
- 必要なものは受け取ってきたし,仕事はこなしているのだが,人類学会サテライトシンポジウムのオーガナイザーに入れられ,人口大事典の編集幹事というのを仰せつかったので,一向に雑用は減らないのである。そういう立場/身分なのだから仕方がないが。
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