枕草子 (My Favorite Things)
【第501回】 広島行きと少年科学センター(2001年3月29日〜4月2日)
- 往路あさま2号。人口学会の要旨がまだ仕上がっていない(から広島でプリントして投函しようと思っている)というのに,サイモン・シン「フェルマーの最終定理」を読み始めたらやめられなくなってしまった。
- 研究室でメールだけチェックしてから東京駅へ向かい,広島でのHIV感染モデル班会議のために,のぞみ13号に乗った。計画では,この車内でも人口学会の要旨をやるはずだったのだが,眠さに負けて新大阪まで眠ってしまった。
- 我ながら堕落している。
- 16:00ちょっと前に広島に着くまで,Gobbledygookを聞きながら人口学会の要旨をやったが,もちろん終わらなかった。これは今夜だな。
- 広島駅の南口に出てすぐのところに観光案内所があったので地図を貰い,昨日WEBサイトから予約した「法華クラブ広島」まで歩いた。なかなかの繁華街だったが,とりあえずチェックインが先だと思い,どこにも寄らずに歩いた。結局,16:20頃無事にチェックインを済ませ,ちょっと寛いだと思って時計を見たら,どういうわけか17:00近かったので,店には入らずに,再び広島医師会館を目指して歩き始めた。17:30頃無事について,STDの公開講演会を聞いた。確かにIndividual-based modelに使えそうなデータはありそうだが,たぶん個票から洗い直さないと駄目だろうと思った。最大の問題は,どのようにしてパートナーを選択するのか,というruleを知る方法である。
- 20:40頃,予定をだいぶ過ぎて講演会が終了してから,食事に行った。今夜は人口学会の要旨をやらねばならないので,酒は飲まなかったが,実に旨い店であった。確か西域料理とかいう看板が出ていたように思う。22:00過ぎに宿に戻り,ちょっと要旨をやったが,眠いのでシャワーを浴びてちょっと一眠り……と思って横になったのが失敗で,気が付いたら夜が明けていた。しかし6:00から8:00までの2時間で強引に要旨を仕上げて封筒に入れ,班会議が行われる広島大学まで歩く途中の郵便局で速達で投函した。例によって泥縄だがギリギリセーフだろう。
- 班会議はいろいろ情報交換ができて有益だった。ただ,早くXP1000は使いたいなあ。
- 帰りの新幹線のぞみ号の車内で「フェルマーの最終定理」を読了した。ワイルズ教授の気持ちが良くわかって痛かった。藤原正彦「心は孤独な数学者」と併読すべきであろう。
- 土日は体日。子どもたちと長野市少年科学センター(NAGANO CITY YOUTH SCIENCE MUSEUM)に行った。ここは城山動物園の隣にあって,入場料が大人250円,小学生50円,就学以前無料であり利用しやすい。土日は13:00からアニメ映画上映があったのもラッキーだった。月替わりメニューのようだ。子どもたちが気に入ったのは,映画の他には,キーから四則演算を入力するとアームが動いて数字ブロックを拾ってきて式と答えを並べるロボット(四則演算程度で「ぼくは天才ロボットです」と自称するところに,逆に制作者のウィットを感じた)とか,PC6001mkIIとかPC8801という骨董パソコンが並ぶBASIC練習コーナーとか(大半の利用者はただ闇雲にキーボードを叩くだけか,見本として用意されている20ステップくらいのプログラムを入力して実行してみるだけなので,コンピュータとしての意味は果たしていないと思うが),ビニールボールがたくさん溜めてあるボールプールとか(どこが科学センターなんだか? 粒子の運動?),自衛隊払い下げの(?)ヘリコプターだったりしたので,「科学センター」として楽しんだとは言い難いのだが,子どもたちが楽しければよしとすべきなのだろう。
- 月曜は長野駅東口に自転車を停めたところで7:49だったので,あさま2号は諦めて504号。久々にBossa Novaセレクション(CDからMP3化したファイルを自選で並べたもの)を聞いている。
- 今日は,新しく購入するコンピュータ(sv1とhumeco1のリプレース)を決めて書類を作ってもらうことと,生協で書類ボックスをいくつか買ってくることと,ソロモン諸島の写真のラミネート加工(本郷に業者はあるだろうか?)と,郵便局に行くことと,オセアニア学会WEBサイトの更新とソロモン諸島調査報告の仕上げが最低限の仕事だ。これらをこなした上で,どれだけ論文書きができるかが勝負だ。いや,大抵負けか,よくて引き分けなんだが。
- とりあえずsv1はfutureと同じQualestのデュアルCPUのサーバマシン(いくつものWEBサイトを含んでいてアクセスも結構多いので高速な方がいいから),humeco1はオールインワンのThinkPad(メールサーバなので,なるべく落ちない方がいいという意味で)をベースに考えよう。
- 研究室に着いてすぐ機種選定などの話になり,これから昼飯がてら生協に注文に行こうと思っている。
- 結局,ThinkPadはARMADA M300に化けた。QualestのデュアルCPUはPentium IIIの850 MHzしかなかったが,メモリも512 MBだし,HDDはUltra160 SCSIのRAIDで18 GBが3台なので,新sv1としては十分だろう。
- その後,富士通サポート&サービス株式会社のSOHO'S情報コンビニ秋葉原店に行って,ソロモン諸島に送る写真のラミネート加工をした。A4サイズのラミネート1枚につき写真が4枚入ったので,18枚の写真をコートするのに1050円で済んだ。カットまでサービスでやってくれたので,得をした気がする。後は調査報告の仕上げだ。
- 生命・環境系のドキュメンタリー番組放映情報というサイトの案内メールがきた。いつもテレビ番組表をチェックするわけにもいかないので,こういうサイトは大変便利と思う。突然送られてくるメールでも,こういう案内なら歓迎である。
- 帰りは終電。上野から座れたので,「砂漠の女ディリー」を読み始め,読了。原題のDESERT FLOWERの方が内容を良く表していると思う。悲劇と栄光。まさにソマリ語でいうワリスのような人生というべきか。
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