枕草子 (My Favorite Things)
【第537回】 痛し痒し(2001年5月19日〜21日)
- 19日の夜まで,このvaioは機能を停止していた。18日の夜,長野駅に着いたとき眠っていたぼくは,車掌さんに起こされて慌てて立ち上がったはずみで,vaioを落としてしまったのだ。角が地面に激突するクシャっという何とも言えない音とともに,バッテリーの影にあたる部分の裏ブタが半開になり,画面が暗転,どのキーを押しても反応しなくなってしまった。これまでソロモン諸島で外洋を激しくアップダウンするボートに揺られても壊れなかったし,走る背中から転がり落ちても壊れなかったこのvaioが,こんな低い位置から落ちただけで壊れるなんて,俄には信じがたかったが,たしかに家に帰ってAC接続しても電源が入らないのだった。痛い。
- 19日午前中は宿舎周辺の環境美化活動に参加してから郵便局に行って速達を投函し,航空券の料金を払ってから帰る途中,雨に打たれた。自分の運の無さを呪いながらレインコートを着て保育園まで娘を迎えに行ったら,先週に続いて少年科学センターに連れていく羽目になった。子どもにはこの程度の雨は何ともないようだ。
- 帰宅後,子どもたちの目の前でvaioを分解した。ネジの場所を忘れないように新聞紙の上にvaioを置いて,その周りに外したネジを並べた。つい手を出しそうになる子どもたちに我慢をさせるのは可愛そうな気もしたが,これも経験である。裏蓋が外れる状態にまでもっていって中を覗いたが,別段折れている部品もなければ外れている結線もなかったので,息を吹き込み,ゴミなどを飛ばしてからきっちりと蓋をし直した。やったのはそれだけなのだが,駄目で元々と思って電源を入れてみたら,なんと見事に甦ったのである。さすがソロモン諸島でも生き延びたvaioだ。持ち主以上にheavy duty仕様といえようか。もっとも,もし完全に壊れていたらThinkPad X21(もちろん65J)を買う口実ができただろうと考えると,残念な気もしないではないが。
- その後は,土曜日の恒例行事というか,筋肉番付を見てその気になった子どもたちと身体を動かしてから食事をして眠った。日曜日は大掃除と買い物と料理で終わった。カレーライスとティラミスを作ったが,ティラミスを作るのにクリームチーズを泡だて器でかき混ぜるのが,こんなに力を使う作業だとは思わなかった。
- 月曜は人間ドックなので5:00に起きても何も食べられない。水さえ飲めないのはきつかった。8:00に自転車で家を出て,途中若干道に迷ったものの8:36に着いた。8:40開始だったので,すぐ始まったのは良かったが,29番という遅い番号になったので順路を回るのも後の方になった。朝の待ち時間が長いのと終わるのが遅くなるのとどっちをとるかといえば,微妙なところだ。いずれにせよ待ち時間が長いだろうという読み通りだったので,ミーティングで紹介する論文を持っていったのが奏効し,読了できたのは良かった。異常値もなかったし。
- ドック終了後の16:00に長野県長野総合健康センターを出て駅に向かい,自転車を停めて16:27発新幹線に乗り,18:30に研究室に着いたところである。
- 2年生の教室訪問は19:35に予定されていたのに例年と同じく大幅に時間が遅れて20:30頃始まった。こちらの説明に対して,なかなか反応してこないのは,人類生態学に興味がないのか,それとも発言することに慣れていないのか,どちらだろうか。今日の夕食は,人間ドックの栄養相談で「卵と牛乳をもっと摂りましょう」と言われたからというわけではないが,萩原君とカフェ本に行ってオムライスを食べてきた。その後ミーティングの準備を継続中。
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