枕草子 (My Favorite Things)
【第623回】 霊仙寺湖天狗カーニバル(2001年8月18日)
- 朝9:30に長野駅前を出るバスに乗って,霊仙寺湖に出かけた。昼間はへんてこな自転車に乗ったり,子ども広場で遊んだり,湖でボートに乗ったりして過ごした。娘は結構喜んでいたからいいのだが,高原のせいか針葉樹が優占しているせいか,大型甲虫類はみかけなかった。トンボとバッタはかなりいたが,それでも田子池より種類も数も少なかったと思う。
- 夕方から天狗の館に入り,温泉に浸かってから,館の外に敷かれたビニールシートの上に陣取って,夜の花火(「天狗の火舞」と呼ばれる)見物に備えた。夕方になっても相当に暑い日射しが照りつける中,ベンチャーズのコピーバンドやカシオペア風のフュージョンバンドが演奏するエレキギターの音が,不思議に雰囲気を盛り上げるのだった。
- 19:00,まだ明るさの残る空に,大輪の花火が上がった。見物客のなかから,声にならない声があがって場がどよめく。ぼくも,思わず声をあげていた。雲も少なく,徐々に暗くなっていく星空に映える花火はなかなかのものだ。時折混じるスターマインの鮮やかさや尺玉の大きさに見とれていて,気がつくと花火大会は終わっていた。あっという間の100分間だった。そこらの道は近くのホテルへと歩く人が埋め尽くしていたが,帰りのバスは意外に空いていた。楽しい一日だった。
- 難を言えば,帰りのバスの中で眠ってしまった娘を,最寄のバス停から家まで抱いて帰らねばならなかったことだ。まあ,たまにはいいか。
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