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Latest update on 2018年11月18日 (日).
米国のHealthy People 2020の重点項目の1つにGlobal Healthが含まれていることからも明らかなように,グローバリゼーションが進行した現代において,国際保健学が重要なことは明らかです。
本講義は,国際的な視点で健康問題を研究したり実践活動をしている教員が,オムニバス形式で,国際保健学の主要テーマのいくつかについて論じます。共通教育科目の1つであり,国際都市である神戸に位置する神戸大学医学部保健学科の特徴の一つとなっている科目です。
実際に世界ではどのような健康問題が起こっているのか,グローバリゼーションに伴って国内で起こる健康問題にはどのような影響が現れるのかといったことについて,具体例に触れ,考えることで,国際保健の視点を学ぶことが到達目標となります。
後期月曜1限,全専攻2年(検査技術科学専攻のみ選択,他専攻は必修)
順序 | 日程 | 内容 | 担当教員 |
---|---|---|---|
1. | 10月1日 | 国際保健学の視座(資料) | 中澤 |
2. | 10月15日 | 開発途上国における細菌感染症の実態 | 重村 |
3. | 10月22日 | 国際母子保健 | 松尾 |
10月29日 | 大路 | ||
4. | 11月5日 | 開発途上国での国際協力の実際:開発途上国で行われている感染症対策などの国際協力について | 亀岡 |
5. | 11月12日 | 保健医療専門職による国際協力活動の現状と課題:看護の立場から | 小寺 |
6. | 11月19日 | 国際保健における重要な寄生虫感染症とその対策 | 入子 |
7. | 11月26日 | 世界で蔓延しているNCDにおけるphysical activityの重要性について:リハビリテーションの立場から | 小野 |
8. | 12月3日 | 渡航医学と感染症対策 | 大路 |
各教員がレポート課題を出し,提出されたレポートを,主として国際保健の視点をどれだけ学べているかという観点から評価します。
8人の教員が分担しているので,最低4つのレポートを提出してください。各レポートを25点満点で採点し,合計します。5つ以上のレポートを提出した場合は,点数の高い4回を合計します。
レポートの提出先は教務学生係,提出期限は(初回に説明した通り,原則として次回講義前までですが)最終締め切りは12月11日とします(補講ができたため延長しました)。レポートで評価するという性質上,再試験はありません。合格点に満たない場合は再履修となりますのでご注意ください。
(2018年度からの変更)レポートはガイドラインに従って書いてください。提出は1課題ごと別々に表紙を付けてください。
各教員の研究や実践活動に基づく内容が中心になるので,講義を真面目に受講しないとレポートが書けません。基礎的な内容は,参考書に挙げた文献を自習することをお薦めします。
質問や相談がある場合,中澤(minato-nakazawa[atmark]people.kobe-u.ac.jp)までメールで連絡くだされば,内容に応じて適切な教員に転送します。直接面談が必要な場合も,まずメールで連絡ください。わかりやすいように,メールのタイトルを「国際保健講義について」としてください。
ヒトやモノや情報が世界中を駆け巡る現代において,健康問題に対する国際的な視点の重要性はますます高まっています。本講義を通じて,まさに現在起こっているさまざまな問題に触れ,広い視野を身に付けてくれることを望みます。
レポート作成のガイドラインを作成しました。
とくに指定しません。
国際保健,健康格差,感染症,NCD,母子保健,国際協力