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個別メモ
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【第198回】 準備は早いほうがいい(2005年1月18日)
- 6:15起床。今日はたぶん論文チュートリアルの学生がくるだろう他には大きな仕事はないので,3月までにいろいろと重なってくるであろう仕事の締め切りの早いほうからできるだけ進めておこう。といっても,結局来週の講義準備という話になってしまったりするかもしれないのだが。でも,いつも泥縄なのがいろいろな後悔の元なので,心構えだけは早めにしたいと思うのである。
- あまり時間はなかったのだがMt. Hagenを作って水筒に詰め,ネギとエノキダケを使って味噌汁を作って,寝ぼけ眼の子供たちと朝食をとってから,いつもの時刻に家をでた。雪はちらほらとしか降っていないのに,長野電鉄が5分遅れたので(湯田中の方では降っていたのかもしれないが),長野駅に着くなり限界ダッシュし,あさま504号に滑り込みセーフだった。乗り遅れたら1時間待ちなのだから,改札のところでチェックしてくれても良さそうなものだが,そういうサービスは終電のときしかないようだ。
- Mt. Hagenはドリップの失敗が非常に少ない,作りやすい豆だと思う。面倒でないこともないのだけれども,自分で作ったコーヒーを水筒に詰めていくのは,環境への配慮とかそういうこと以上に,そこらで買う飲み物のどれよりも美味いから続くのだと思う。缶やペットボトルだけではなく,新幹線の車内販売や,スタンド形式のコーヒーショップのコーヒーのどれよりも美味くできる(自分の好みもあるが)。その分,作るのに失敗したりすると悲惨なので,最近は失敗の少ないパプアニューギニアかインドネシアの豆を使うことが多い。タンザニアなどは,成功すれば信じがたいほど美味くできることもあるのだが,酸っぱくなりがちなので,水筒に詰めようとは思わない。たまには飲みたい気もするが。
- D.スプレイグ『サルの生涯・ヒトの生涯 人生計画の生物学』を注文したときに目に留まって(実はどちらも去年の夏には出ていたのだが見過ごしていた)注文してしまった2冊の翻訳書(Rothman KJの"Epidemiology: An Introduction", Oxford Univ. Pressの訳書である,矢野栄二・橋本英樹監訳『ロスマンの疫学』篠原出版ISBN 4-88412-268-2(Amazon | bk1)とKawachi I, Kennedy BPの"THE HEALTH OF NATIONS: Why Inequality Is Harmful to Your Health", The New Pressの訳書である西信雄,高尾総司,中山健夫監訳・社会疫学研究会訳『不平等が健康を損なう』日本評論社ISBN 4-535-98237-6(Amazon | bk1))が届いた。前者は山口県立大の大学院の疫学で輪読していたので翻訳しようかという話もあったし,某出版社の方が問い合わせてくれたりもしたのだが,その時点で既に翻訳権がこの訳者たちの方にあったらしく涙を呑んだ本である。かなりアグレッシブな名著だと思う。原著の英語も比較的平易なので(論理は難しい),できれば原著で読んだ方がいいと思うが,日本で買うならこの訳書の方が安いし,英語が苦手な学部学生とかに読ませるには訳本もあった方が良かろうと思って買ってしまった。後者は日本語で読める社会疫学の研究成果の本としては,ほとんど初に近いのではないかと思う。原著者はハーヴァードの公衆衛生の,世界でも社会疫学という分野を先頭に立って引っ張っている人たちである。マルチレベル分析のテクニカルな話は載っていないようだけれども,そのおかげで読みやすくなっているとも思う。これも原書を持っているんだが,まだちゃんとは読んでいない。
- 中西準子さんからメールが届いて,『環境リスク学』の書評でコメントしたことのいくつかに,今日の「雑感」で答えてくださる予定とのこと。ノンフィクションの書評としては,著者がこうやって答えてくださるのは書評者冥利に尽きる,大変ありがたいことと思う。
- 今年のオセアニア学会年次大会は伊達市で行われるのだが,発表者宛で届いたメールによると,発表申し込みが19題もあったので,1演題当たり,発表15分討論5分なのだそうだ。まるで普通の学会みたいだ(これまでは発表30分討論10分とかの場合が多かったように思う)。ぼくの演題にはちょうどいいけれども,音楽系とかで困る人もいそうな。
- そのオセアニア学会から評議員選挙の用紙が届いた。先日会長からとある打診があったわけだけれども,この評議員選挙で当選しなければ理事にもなりえないわけで,当選しなければいいなあ(などと書いてみる)。
- 来月非常勤講師を務めることになっているFASIDのセミナー『開発援助実務者のための社会調査入門』の受講希望状況が送られてきた。受講希望者がこのコースに期待することが書かれているのは,ありがたい情報なのだが,レベルも方向もあまりに多様すぎて,全員の期待に応えることはできそうにない。もっとも,プログラムを見て応募されているはずなので,そこを外れてまでハイレベルな要望に応える必要はないだろうが。
- 論文チュートリアルでやっている推計結果を使うための会議が木曜夜に行われることになり,学生たちに作業を急いでもらう必要が出てきた。解析もちょっとやり直し。その関係のディスカッションや,来週の講義資料作りをしていたら,いつの間にか20:30なので,そろそろ帰ろうかと思う。
- 新前橋着が21:01で,ホームで待っていた21:05発の上り電車にちょうど乗れた。これなら,高崎21:32発あさま563号に間に合う。
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