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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第237回】 入手した情報のメモ法(2005年3月9日)
- 6:30起床し,往路あさま504号。
- このところ,3時間ごとに自動更新チェックが働いている常用リンクで更新があったページを(HEADでLast-Modifiedが取れないページは,GETしてチェックサムの変更を見ているため,本文の更新がなくても変更された状態になって空振りなことも多いのが欠点だが,なかなかうまく働いている),ともかく家を出る前にブラウザに全部読み込んでからLet's Note Y2をスタンバイ状態にしておき,新幹線で開いて読むことが多い。リンクなどは,そのときにこのメモにクリップしておき,後で(乗り物の中で)確認すると効率が良い。ブックマークでなくてクリップした情報を公開しているのは,その方が後で検索しやすいという理由もあるが,その情報に他のサイトが言及してくれて,ついでに関連情報へのリンクができたりすると,世界が広がって嬉しいからという理由が大きい。頻繁にチェックしたいリンク先は,後で常用リンクに入れる目的でwikiの方に分けてクリップすることもある。外出先でY2をもっていないときにクリップしたい情報があったときにwikiに書き込むということも当然考えられる(もっとも,「外出先でY2をもっていない」ことは殆どありえないが)。関連情報を書き込んで教えていただけることもあり,それもwikiページを作ってある利点だと思う。
- 福岡伸一氏ばりにシェーンハイマーを持ち出して,生命は大きな流れのよどみに過ぎない,なんてことまで言わなくても,情報媒体としての個人は,せいぜいが入力を加工して出力するだけのフィルタの役割を果たすことが大部分で,まったく新しいことが湧き起こってくることなんか滅多にない。複雑系では,それでも,多数の入力がフィードバックを含む相互作用をしていると創発があって,個別に入力から出力へ流れていくだけではできなかった,何か新しいことが生まれることもある。そう考えるから,情報発信は無駄でないと思える。入力系統も出力系統も複数あるフィルタは,ただのフィルタではなくて,ネットワークのノードなので,神経回路網とのアナロジーでいえば,どういうノードでどういう情報の流れができるかによって,ネットワーク自体の性質も変わってくる可能性がある。
- 閑話休題。webからの情報はこうやってリンクを保存しておけばいいわけだが,紙媒体で入手した情報はどうするかといえば,以前はコピーしてスクラップしておくとか,クリアファイルに整理しておくとかいったことが多かったわけだが,情報の質が多様で,量が多く,不定期に入ってくる場合には,あまりうまくない。最近はスキャンとかデジカメによって画像ファイルにするのは簡単なので,画像ファイルにしてハードディスクのディレクトリごとに整理して放り込んでおくことになる。これだと問題なのは,その検索である。いちいちタグをつけておけばいいのだが,面倒になってそれをしないでいると,開いてみないと,あとでどういう内容だったかわからなくなる。画像ビューアのIrfanView32を使えば,同じディレクトリ内のファイルは矢印ボタンをクリックするだけで順次見ていけるし,サムネイルで一括して見れば効率がそんなに悪くないのだが,それでも分類したディレクトリが適当でなかった場合は,かなりの手間がかかることもある。何かうまい整理法はないだろうか。DOSの頃,知子の情報という優れたソフトがあって,まあ,あれに似たことは,htmlとcgiでできそうな気はするが,でも,スキャンした画像は公開するわけにはいかないので,Y2でApache httpdのWin32版を動かすとか,スクリプトを書くとか,まあいろいろ面倒そうなので,すぐにはできないな。
- ソログで紹介されている,NASAのデジタル地球儀World Windは凄そうだ。後でダウンロードしてみよう。具体的な使い方としては,自分で楽しむほかには,プレゼンで人目を引くのに役に立ちそうな気がする。
- 笹山掲示板によると,一昨日の献血制限の話は撤回されるかもしれないとのこと。献血を主とする輸血という事業形態を変えないつもりなら,確かにあの制限は無茶だと思う。自分の血を凍結保存しておいて,いざというときに使うとか,ちゃんと機能してしかも劣化しない人工血液を開発するとかしないと,一度不安をもたれてしまったら問題解決は難しかろう。
- 幾霜より,馬車馬のように。粕谷英一さんのブログだが,非常に勉強になる。
- ここまでクリップ&メモして,ちょうど新前橋に着く直前。
- 珈琲が昨日切れたので,珈琲問屋に寄ってエメラルドマウンテンを300 g,ハイローストにして貰ったら,エメラルドマウンテン100 gにつき1回のスピード籤が引けるフェア中だった。3つともC賞(たぶん一番下の賞)だったが,ナイロン製の折り畳み買い物袋で,なかなか役に立ちそうだ。トートバッグだったらもっと良かったんだが。もっとも,3つもあっても仕方がないので,2つは教室内で引き受けてくれる人がいたら貰っていただこうと思う。
- 奥村晴彦さんのWikiから,はねひでやさんが,Linux Personal Workstationを公開されたと知った。315ページの,Vine 3.1に基づいたLinux解説文書で,ざっと拝見したところ,そういう方面の教科書に使えそうな内容だと思った。でもまあ,確かにLinux解説本はもはや巷に溢れているので,余程うまく焦点を絞らないと売れなそうな気はするので,ASCIIの決断(過程はともかく)も分からないではない。
- 回覧があったので,Human Frontier Science Program(日本語版サイト)のグラントについて調べてみた。これは感染症の数理モデル研究に向いているグラントかも? と一瞬思って,とりあえず登録だけしてしまったが,よく読むと個体レベル以下の分野しか対象としていないみたいで残念。個体群とか群集とか生態系レベルの研究だって「生体の持つ複雑なメカニズムの解明のための基礎研究」だし,生物学とコンピュータ科学の共同作業が有効なものはあるんだがなぁ。
- WorldWindはY2で使うにはシステム要件が高すぎるようだ。HDD容量2 GB必要,3Dグラフィックカード必要,などと書かれていると,ちょっとY2で使うのは苦しいんじゃないかと感じる。ダウンロードしてみたものの,インストールはできずにいる(インストールしてしまうとHDDの空きが足りなくなってしまう)。
- 来年度のシラバスとか大学院の成績処理関係の仕事とか某予算残額で発注するコンピュータのスペック決定(WorldWindを動かすには弱いくらいのスペックだけれども,RとOOoが動けばいいと割り切れば,全然問題ない)とか,教務がらみの仕事をやっていたら一日が終わってしまった。
- 新前橋20:32発上野行は20:42頃高崎に着くので,新幹線ホームまで人波をかきわけつつ猛ダッシュしたんだが,やっぱり間に合わず。新幹線待合室で50分待ちの間,NHKハイビジョンでやっていた,ベル研で研究していて,一時はマックスプランクの所長にまでなった,シェーンという科学者による捏造事件追跡ルポに見入ってしまった。「神の手」ではないが,ああいうのは一度やってしまうと道がついて繰り返してしまうんだろうな。復路あさま563号。
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