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個別メモ
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【第435回】 無為な日曜の翌日は声が嗄れる月曜(2005年12月12日)
- 日曜は午前中に少年野球のユニフォーム回収と4年以上の保護者会があって,担当する役を決めていただいた。雪だったので,昼から予定されていた練習がなくなり,午後はだらだらと過ごした。17:30から餃子を作り始め,晩飯は餃子とご飯(米が足りなくて困ったが)。最高の焼き上がりとなって美味であった。無為だったわりには疲れた休日だった。もしかすると金曜,土曜の疲れが出たのかもしれないが。
- 月曜は6:30に起床し,よくあるパタンで7:34に家を出たが,ダイヤが変わっていたのだった。土曜でわかっていたはずだが忘れていた。これまであった7:56発あさま504号というものは無くなってしまい,7:55発あさま510号となったために,階段の上でドアが閉まるのを見送る羽目になってしまったのだった。
- これまでの変な番号のつけ方に比べ,臨時列車とか休日運行のものを除いて2番刻みになったので,わかりやすい番号付けではあるが,これまでも大きな番号が早く出るのは,なんだか変な感じだ。今回のダイヤ改正に良かった点があるとすれば,510号に乗り遅れても1時間待ちする必要はなく,次に出る8:25発あさま512号がちゃんと高崎に停まってくれることだ。これなら,今日みたいに乗り遅れてしまっても,多少は救われる。高崎駅では水上行きにタッチの差で間に合わなかったため,10分ほど待って吾妻線長野原草津口行きで新前橋まで。数分遅れで運行していたせいかもしれないが,意外に混んでいた。
- 先週末に完成した資料印刷の続きをさせつつ,北大・久保さんのぎょーむ日誌をみたら,RjpWikiに一昨日の集会のレポートと間瀬先生のS4クラスとメソッド入門が既にアップロードされているというので,早速見てみた。話を聞いたときにはS3クラスが簡単に騙せることだけ強く印象に残っていて,S4クラスの効用はあまりピンとこなかったが(これはもちろんぼくの能力に問題がある),こうして資料を公開していただけるとじっくり読めて嬉しい。これを使って関数定義した方が,予想外の使われ方はしないだろうと思われた。CRANに登録するようなパッケージ開発をするならS4を使って実装した方がいいんだろうな。一昨日の集会は,久保さんは何度も「雑談」と謙遜されているのだが,そんなことを言われては,ぼくの発表などもっと雑談で(三中さん@dagboekが『いかにして学生を“R洗脳”するか』とまとめてくださったが,そのために工夫しているけれどもなかなか難しいという話にしかならなかったので,余計に雑談としかいいようがない),Rを使う上ではちっとも役に立たない(けれども,もしかすると医学関連領域で統計教育をしている人には役に立つかもしれない)話だったので,Rユーザ会にはあまり貢献できなかったのではないかと思う(次はもっと面白い使い方の話をしたいと思って,来年どうしましょうかの議論では,コード発表会に1票と,実用事例発表がいいのではと提案してみた)。dagboekに書かれていたが,あの名著「宇宙怪人しまりす」が岩波から出版されているそうだ。これは買わねば。
- プリンタが過負荷になったのか,悲鳴を上げ始めたので,少し休ませる。やはり連続1000ページ以上の印刷は厳しいのか? とりあえず弁当でも買ってこよう。
- 今日も3時間余喋り続けて疲れた。クロス集計表の分析全般を1回で終わらせるのは少々無理があったかもしれん。苦しんでいる学生が多かった。
- メールなどにキャッチアップを図っていたら電話がかかってきて,何だろうと思ったら,「ダイワのシモヤマダですが,ご家族の保障について何かお考えですよね,今回個人年金の……」と押し売り電話であることが10秒で判明したので,いつものように「関心ありませんので」と言って切った。迷惑だよなぁ。こういう電話で無駄になった時間は,たとえ10秒でも腹立たしいのは何故だろう。迷惑メール防止みたいに,こういう商売の電話は最初に識別記号をつけなくてはいけない条例とか法律を作ってほしいと思う。例えば,最初に必ず「これは商売のお電話です」というとか。メールにおけるSPAM Assasinみたいな仕組みが電話にも作れないものか。最初を自動応答にしなくてはならないから駄目か。もうちょっと簡単には,ダイヤルインなんだから,デジタル交換機レベルで発信元規制をすることは不可能ではない気がするが,非表示を拒否しないと意味がないかもしれないので無理か。
- さて米加牛肉輸入禁止が解除されたのだけれども,査察官を1度派遣してチェック終了ではまずかろう。条件が守られていることをどう保障するのかが担保されない。そこをきちんとやるのがリスク管理を所掌する官庁の最低限の義務では? (で,たぶんそんなことはできないと思うので,何もあんなエネルギーコストの悪い食材を,輸送エネルギーコストまでかけて輸入なんかしなくたっていいじゃないかと思うわけだが)いろいろな人が消費者の選択の問題といっているが,外食産業は「表示するよう要請」されても表示義務がなければ表示しないんじゃないだろうか。もっと困るのは,民間業務委託された給食センターなどでは,安い食材を使いたがるので,子供の選択の余地なく使われてしまうんじゃないかということだが,まあこれは米加牛肉だけに限った話ではなくて,学校給食がセンターで民間業務委託されるというシステムの方に本質的な問題があるので,やはり学校給食は自校式にしてほしいし,地産地消を心がけてほしいと思う。
- 演習課題レポートに目を通したりしているうちに20:00を過ぎたので帰途に着いた。けれども,これまでよく利用してきた,20:43発は無くなり,近いのは20:36となってしまったので,既に間に合わない。仕方ないので21:32発あさま549号に乗ることにして,Bookman's Academyに寄って,佐藤俊哉『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ(岩波科学ライブラリー114)』岩波書店ISBN 4-00-007454-7(Amazon | bk1)を購入。ついでにOOo2.0とFreeBSD6.0Rがついているのでオープンソースマガジン(UNIX USERが改名したそうだ)2006年1月号と,竹内一郎『人は見た目が9割』新潮新書ISBN 4-10-610137-8(Amazon | bk1),それに福岡伸一『プリオン説はほんとうか? タンパク質病原体説をめぐるミステリー』講談社ブルーバックスISBN 4-06-257504-3(Amazon | bk1)を買ってしまった。
- あさま549号の中で「宇宙怪人しまりす」を読み始め,読了。改めて思うが(非売品バージョン=豪華愛蔵版をいただいた時にも思った),これは名著だ。今日演習した内容の副読本として読んでもらうといいかもしれない。敢えて難しい言葉は避けて書かれているが,rateとratioとproportionの違い,年齢調整による標準化,反事実モデル,sufficient causes(明記されていないがもちろん因果パイモデルを念頭においているのだろう)と交絡(今日の演習の資料だけ読んでわからなかった人でも,この説明を読めばバッチリだろう),脱落の扱い,スクリーニングにおける感度と特異度,研究デザインも含めたオッズ比とリスク比(この部分も今日の演習のサブテキストとして学生に読ませたい),といった疫学や医療統計にとってエッセンスともいえる内容を,地球を征服しにきた(けれども争いごとを無くすのが目的という辺り,何となく憎めないキャラの)しまりす君と,佐藤先生自身がモデルと思われる医療統計の先生の会話というスタイルで,面白く,かつ無理なく読ませてしまうのは凄い。奥様が書かれたイラストもほのぼのとしていていい感じだ。SF仕立てのこの素晴らしい疫学・医療統計学入門の向こうを張って,冒険小説仕立ての人類生態学入門を書いてみたい気がちょっとしたが,どうしたって大長編になってしまいそうだから難しいな。ともかく「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ」は名著なので,医学関連分野の人は必読だし,リスクコミュニケーションをするのに役立つ基礎知識がするっと頭に入ってくると思うので一般の人も是非読まれたい。たぶん高校生以上なら読めると思う。
- 長野に着いてみたら一面の銀世界で吹雪くように雪の粒が舞っていた。既に5 cm以上積もっている。これではとても自転車には乗れないので,長野電鉄で帰宅した。長野電鉄の駅から家までは徒歩5分もかからないくらいなのだが,それでもズボンの裾が雪だらけになった。いよいよ本格的に冬だな。
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