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【第671回】 環境保健学の非常勤講義(2006年11月17日)
- 3時間くらい仮眠したと思うけれども,ほぼ徹夜状態で朝を迎えた。というのも,印刷に予想外に手間取ったからだ。疾病適応論の方も4:00頃にはプレゼン資料ができたんだが,印刷しようとすると,何度やっても途中で止まってしまって,そのたびにOOoが固まってしまうのだ。たぶんプリンタの応答待ちなのだと思うが,違うプリンタに出そうとしても駄目だ。たぶん透過イメージが入っているところが引っかかっていそうだ。試行錯誤の末,reDirectというpdf出力用のプリンタドライバを使って,9枚を1枚にまとめるという技を使った。後は普通の両面印刷でOK。ともかく,それで6:30近くなってしまったので,東京に向けて出発。自転車で新前橋に出て,高崎からはMaxとき300号に乗った。上野からは東大まで歩くつもり。
- 8:40に着いた。9:00からの講義なのだが,時間通りだと学生が1人もいない。15分待って2人来たので講義開始。1コマ目が終わったところで4人,後半もう1人増えて5人で終わった。反応は悪くないんだが,もう少し多い方がいいなあ。終了後,人類生態のスタッフと御殿下の蕎麦屋で昼食をとってから上野駅方面へ向かう。ヨドバシには既に夏モデルのY5は無くなっていたので買わずに駅へ。あさま529号から両毛線小山行きに乗継ぎ,前橋からバスで研究室へ。眠い。
- 論文のチェックをしている途中の学生が何度か尋ねてきたらしいのだが,諦めて帰ってしまったらしい。ちょっと戻るのが遅くなって申しわけなかった。
- メールの返事を打ったり電話をしたり来週の講義資料をプリントアウトしたりしていたら20:40を過ぎた。21:30に群大病院前に来たバスから両毛線,新幹線への乗継ぎが奇跡的にうまくいって,復路あさま551号。車内で,中村計・木村修一『早実vs.駒大苫小牧』朝日新書,ISBN 4-02-273116-8(Amazon | bk1)を読了。甲子園の歴史に残ると思うあの素晴らしい名勝負を繰り広げてくれた早実と駒大苫小牧についてのルポ(とてもよく取材されていて,あの名勝負が展開されたことに納得がいった。名著だと思う)。あまりに彼らがハイレベルなので圧倒される。サポートスタッフや器具が凄い。早実の選手を「ボランティア」で診てきた脇坂美加さんという若い鍼灸師の方も凄いし,部員から「酸素」と呼ばれている高圧酸素健康器具も凄いが,駒大苫小牧には「アミノフリード」を点滴してくれるチームドクターや駒大野球部のトレーナーがついていて,身体面のバックアップをしている。野球のやり方についてはどちらかというと駒大苫小牧の方がオーソドックスなやり方でレベルを上げてきた感じで,早実は上田誠『エンジョイ・ベースボール』NHK生活人新書,ISBN 4-14-088180-1(Amazon | bk1)の慶應高校と似た,選手自身が考えて各自にあったやり方で力を伸ばしてきたチームらしい。斎藤投手のピッチングフォームのヒップファースト(右膝を折り曲げ,上下動なく身体を前に運ぶ)と,トップでてのひらを捕手側に向けている(数多ある野球のテキストにはまったく反しているが,その方がフィニッシュのスパイラルリリースが利いてボールに力を込められるし,身体に負担がかからないのだそうだ)のは,どちらも自分で考え出したそうだが,選手の自主性を伸ばす指導方針でなければ実現しなかっただろう。もっとも,この名勝負の鍵は,二人の天才投手にある(もちろん,その球を捕れるキャッチャーも大事だ)ことは間違いない。斎藤投手も田中投手も決め球のスライダーは,「人差し指で弾く」という表現をしているのだが,それも自分で考え出したそうだ。スクイズを狙って外せる(しかもそうできるように練習していた)とか,二人とも天才というに相応しい。
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