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個別メモ
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【第726回】 積み残し(2007年2月2日)
- 5:55起床。朝食と食器洗いとメール受信を済ませ,室内ランニング10分を一人でやっていた娘とともに7:22出発。本当はぼくも一緒に走りたいんだが,今日は暇がなかった。往路あさま510号。
- 一覧表をもとに,さまざまな進行段階にある学生にreminderのメールを出す必要があり,新幹線の中でメールを作成して送信待ちにしておく作業(新幹線の中でもPHSがずっとつながるとかLANが使えるとかいったサービスが実現されると,送信待ちじゃなくて一気に送信までできて捗るんだが,現状仕方がない)。あとは,委員長からいただいたコメントにしたがって昨日作った文書を修正して提出することと,昼前に来る予定の学生の論文をみておくことだな。午後は大学院教務委員会があって,今日は博士論文の提出が山ほどあるので時間がかかりそうだから,なるべく午前中に仕事を進めなければ。そういえば数理生物学会のweb仕事もあったんだっけ。ともかく,ミネルバプロジェクトの原稿をやるためにも,「Rによる医学統計処理演習」原稿作成のためにも,自分の論文をやるためにも,オセアニア学会の発表準備をするためにも,いろいろな積み残しの解消が急務だ。
- 学生の論文は昼ちょっとやって,夕方にも続きをやる予定。
- 教務委員会は意外に早く終わった。素晴らしい。
- 今朝の電車で,梅田・平野『ウェブ人間論』新潮新書,ISBN 4-10-610193-9(Amazon | bk1)を読んでいて,自分がなぜSNS嫌いかわかった。ダークサイドに堕ちていると感じるからだ。
- やっとこの数日やっていた原稿関係の仕事がすべて終わった。既に15:30になっている。まあ,合間に数理生物学会のweb仕事をやったりしたが。お,このペースなら,今日中にミネルバプロジェクトに突入できるかも。
- メールでのやりとりとか学生の論文とかやっていたら21:20を過ぎた。今日もミネルバプロジェクトには到達できなかった。たぶんもう551号には間に合わないので,帰り道にSATYに寄って,娘の縄跳びを買った。復路あさま587号。
- 1月30日に触れた日本学術会議会長談話『テレビ番組等における「科学的」実験についての会長談話』が日本学術会議のサイトにあった。「科学的」と括弧付けすることで,科学実験じゃないよという含みをもたせた題はさすがだ。けれども,最初の段落
食品の影響を取り扱うテレビ番組等において、体重、血圧、脳波、血液成分、各種の生理学的因子等に対する食品の影響を測定する実験が行われることが多くなった。このような傾向は、科学的事実に基づいた情報発信を行うという点では望ましいものである。
からポイントを外している。「あるある」のような番組は「生活情報バラエティ」という位置づけで,断じて「報道」ではなかったと思うし,バラエティが真実を報じているという思い込み(それが一般視聴者に多かったらしいことこそが問題の本質だろう)はナイーブすぎる。バラエティはフィクションである。ニュースだって撮り方や報じ方でバイアスがかかるのに,ネタとして楽しめばいいようなものに対して厳密さを求めるのはナンセンスと思う。1月30日にも書いたが,テレビ番組は独自の科学実験を組むべきではない。仮に,(人的にも時間的にも巨額のコストがかかると思うが,)科学的にまっとうなデザインの実験をして(そもそもテレビ局や下請け会社では実施不可能と思うが),まっとうな解釈をしたら,退屈で曖昧な,一般視聴者にとっては結論が何だかはっきりしない番組になるに違いなく,視聴率は取れないだろう。となるとスポンサーはつかないから,今の商用テレビ局のビジネスモデルは成り立たない可能性が高い。だから,教科書に載っていて定説となっているような実験を見やすく再現するならともかく,独自の実験は組むべきではない。テレビ局の戦略としては,むしろ,これは厳密な科学実験じゃなくてネタですよ,と明示して,面白おかしく作ることを認めてもらうべきだったのに,あわよくば視聴者を引っ掛けたいという目論見をもっている広告会社やスポンサーから,ネタ性を曖昧にすることを(暗黙かもしれないが)求められたのに答えていたことが間違いの元だった。
- テレビ番組でまっとうな実験が取り上げられるための,あまり大きくはない可能性としては,Peer Reviewのある学術雑誌にインパクトの大きい知見が載ったら,corresponding authorに連絡を取って,謝礼を払って再現実験をしてもらって,それを映像に収めるというドキュメンタリー特番を作るということは可能かもしれないが(背景とかを専門家に解説してもらったりすると,なお良い。ていうか,そういう番組があったら,ぼくも見たい。以前,蒲原聖可さんが監修して出演もしていた,テレビ東京の肥満についての特番はとても良かった),レギュラー番組としては無理だろう。
- 無理なことは無理とはっきり言うべきだということ。
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