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【第790回】 修正と印刷(2007年4月24日)
- 6:00起床。朝食後,娘がやっぱり朝練したいというので,たぶん他の親子は帰った後でガランとした校庭で20分ほど練習し,帰って着替え,自転車で出発。往路あさま510号。
- 今日も実習は継続しているわけだが,その合間を縫って教室年報の編集作業を仕上げ,印刷に入らねばならない。できるだろうか。
- 舟尾暢男さんから(だと思う),熊谷悦生・舟尾暢男『Rで学ぶデータマイニング:I.データ解析の視点から』九天社,ISBN 978-4-86167-176-0(Amazon | bk1 | e-hon)をご恵贈いただいた。これは面白い本だ。とくに18章「メディア等に溢れるデータ」や19章「合計特殊出生率と少子化」という目の付け所がいい。ちなみに脚注29に「元々の英語はTotal Fertility Rateであるので,訳したとしても全出生率にしかならないと思うのですが,いかがでしょうか」とあるのだが,これは歴史的な経緯で,人口当たりで計算される普通出生率がbirth rateであったのに対し,女性人口当たりで計算されるfertility rateを特殊出生率と訳したために,年齢別特殊出生率の合計という意味で「合計特殊出生率」という訳になったのだ。1994年に,日本人口学会の用語委員会(?)から,特殊を取って,たんに「合計出生率」としましょうと提案したのだが(国際人口学会編,日本人口学会訳「人口学用語辞典」厚生統計協会,1994年),一度人口に膾炙してしまった言葉はなかなか変わらないようだ。p.164は45歳から49歳ではなく15歳から49歳が正しいとか,p.168の箇条書きの2番目は分母と分子が逆だとか,コホートの定義が人口学的にはあんまり普通じゃないとか,図19.3は右すそを引いているのが明らかなので「正規分布で近似できそうな形状をしている」とは思えないとか,突っ込みどころはあるけれども,分布の当てはめとか回帰分析に展開したりするところなど,面白い。ただ,最後のOECDデータの分析は,地域相関研究であるが故の限界,という点にも触れてほしかったところ。以上,ざっと見た印象だが。楽しめそうな本をありがとうございました>舟尾さん。
- 公衆衛生学講義ページを今年の内容に修正中。昨日の配布資料もリンクした。
- R-2.5.0がリリースされた。まだソースだけだが,バイナリもすぐに公開されるだろう。このバージョンは開発リリースで多くの新しい特徴をもっているということだ。codetoolsというパッケージが新しく推奨パッケージになったとか,新しいスクリプトエディタというかシェルというかよくわからないがRscriptが提供されたとか書かれていた。difftime()の仕様が拡張されたのも大きい変化かもしれない。
- 今夜は妻が出張なので子どもだけで留守番をしているため,なるべく早く帰りたいところだったが,気がつくと21:00近かった。年報のうちカラー印刷しなければならない部分の印刷命令を出して帰途に就いた。雨だったのでタクシーで新前橋に出たらちょうど上り電車に間に合って,復路あさま549号。チームニッポン特命取材班『「脱談合知事」田中康夫』扶桑社新書,ISBN 978-4-594-05315-4(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。夕張市の状況は気の毒すぎる。市だけに責任をかぶせていいのか。ましてや住民の責任をどこまで問えるのか。脱談合でも落札率は低すぎると採算割れを起こすはずなので,適正水準の80%前後にもっていくことが目標という話は当然だろう。見た目が一般競争入札であっても隠れ談合になっているケースが多いというのは心しておくべきだろう。
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