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個別メモ
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【第880回】 続き(2007年8月30日)
- 5:30起床。雨のため朝練なし。妻が早朝から東京出張なので娘に食事をさせ,最後に戸締りをして出発。長野電鉄で長野駅に出て,往路あさま512号。高崎は曇りだったので,新前橋から自転車で研究室へ。
- 10月の郵政民営化で普通為替と定額小為替の料金が大幅に値上がりするとは知らなかった。定額小為替の料金など,現在は額面によらず1枚10円なのだが,一気に1枚100円に跳ね上がる。普通為替の料金も現在は額面1万円まで100円,10万円まで200円なのだが,3万円未満420円,3万円以上630円になる。こんなに高いんじゃ誰も使わなくなるんじゃなかろうか。既にオンラインバンキングの振込みに簡便さで大きく負けているのに,何を考えてるんだか? きっと,利益率の低い業務はできるだけ縮小しようという外資みたいな発想なんだろうな。地方在住の高齢者にとっては(とくにネットを使えない場合は)不便になるばかりだ。
- 文意不明の日本語を直していると,自分の言語感覚まで狂ってくる気がする。そういうときに飛び込みで統計解析の無理難題(サンプルサイズ二十そこそこで三元配置分散分析をやろうなんてのは,どう考えても意味があるとは思えない)がやってきて,英語で対応しなければならなくなったりすると頭を抱えたくなる。こういう状況は精神衛生上良くないな。
- Do you think for the future?さんのエントリで知った「アクティマーカー」はフィールドで使うと面白いかもしれない。2万円の機械なら50台用意しても100万円で済む。ソロモン諸島の人たちに3ヶ月着けて貰ったら凄いデータが取れるに違いない。もちろん,少なくとも最初と最後は行動観察するとしてだが。まあ,今回は間に合わないが,次期科研で北海道のY君と共同で出せばいいんではなかろうか。ただ,この機械で記録されるのはMETSの1分値だけのようだが,本当は3軸の加速度の12秒ごとの生の数値が記録される方がいいなあ。METSの1分値の方はソフトが出してくれればいいのだし,メモリなんて安いんだから,リアルタイム演算させるより機械としても安く出来そうな気がするんだが。
- 文意不明の日本語はとりあえず終わったことにして英語に取り掛かったんだが,文法すら取れない文章が多くて悩む。さて困ったぞ。とりあえずabstractは飛ばすか。
- セミナー後,来週から始まる疫学・社会医学勉強会のポスター作りをした。自分はソロモン諸島調査のため最初の2週間は出席できないんだが,こういう活動は,きっと大事なんだと思う。
- ポツリポツリと小雨が降っていたが,自転車で新前橋に出て21:11発の上野行き各駅停車に乗って,復路あさま549号。岸 宣仁『職場砂漠 働きすぎの時代の悲劇』朝日新書,ISBN 978-4-02-273158-6(Amazon | bk1 | e-hon)読了。最初の方は他人事ではないなあとか,自分の暮らし方はこの本の中で過労死寸前とされるのと同じくらいハードだなあなどと思いながら読んでいたが,第4章からは,もっとひどい世界があるのだということが丹念にルポされていて,余計に暗澹たる気分になった。経営側もグローバリゼーションの中で国際競争力がないと倒産してしまうのだとすると,煎じ詰めれば,根本的には,消費者が安いものを求めるのをやめて,質の高さを求めるようになるしかないのかもしれない。そういう社会でなくては量的なノルマは減らせないし,結果として粗製濫造になって質は低いままになってしまう。あとは橋本治がいう「総務の肥大化」を止めるために信頼を基本にして,事務処理の簡素化をはかることだな。大企業にはたぶんできないことだが。以上,やや説明不足だが,とりあえずの感想。時間があったら,ちゃんと書評を書きたいと思わせる本だった。
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