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個別メモ
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【第1219回】 まだ仕事(2008年12月30日)
- 7:30起床。寝坊したが慌てて食事をして出発し,往路あさま512号。今日も某原稿修正編集に集中する予定。
- 書き忘れていたが,一昨日の帰途では,よりみちパン!セシリーズの森達也『いのちの食べかた』,ISBN 978-4-652-07803-7(Amazon | bk1 | e-hon)を読了したのだった。牧場とスーパーの中間で何がなされているのかを克明に描いた後,後半では日本人の「不浄」感と差別論が展開されていて,それはそれで子供が読む価値はあると思うし,メディア批判としては正鵠を射ていると思うのだけれども,家畜の屠殺を微塵も感じさせないパック入りの肉をスーパーで買う消費者のありようは,養老孟司の脳化社会論の方が当たっているように思う。文明がそれを求めて「進化」してきたことが引き起こした副作用がいろいろあるということであって,屠場を見に行って「知れば」それだけで解決するような問題ではないと思う。ベースには身体性の回復がなければならないんじゃないだろうか。あと,たしか川端ブログだったか,「いただきます」を巡るディスカッションを読んだ直後だったこともあり,宗教とか菜食主義とか狩猟採集/農耕/牧畜民の世界観の違いも絡めて論じたらもっと凄い深みに行けたんじゃないかと思えてしまった。そこまでいくと,中学生はついてこられないか?
- もう1つ書き忘れていたが,昨日の帰途ではNHKドラマ『フルスイング』の題材となった高畠導宏さんの伝記である,門田隆将『甲子園への遺言:伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯』講談社文庫,ISBN 978-4-06-276217-5(Amazon | bk1 | e-hon)を読了したのだった。これまたとんでもなく凄い本で圧倒された。まずはこれだけ凄い本を読ませてくれた著者に感謝したい。読みながら終始感じていたのは,野球のコーチとしても教育者としても完敗であるということだ(当たり前だが)。野球の奥深さにも感動した。彦野や川又がいた頃のドラゴンズのコーチが高畠さんだったとは知らなかった。あの頃のぼくの野球の見方が浅かったのはもったいなかった。また,この本が凄いのはそれだけでなく,野球のコーチングに実践的に役に立つことがいくつも書かれている点にある。少年野球のコーチとして試してみたいと思った。というか,まずは(ソフトボールの宇津木妙子監督がやったみたいに)一人一人のカルテを作るところからなんだろうな。それにしても高畠さんのマンションが板橋区蓮根にあったとは知らなかった。もしかしたら息子さんは,ぼくの弟や妹の中学の後輩かもしれない?
- 昼飯を食べつつ鈴木光司『エッジ』を途中まで。物理定数が変わるというのはSFではよくある設定だが,数学は純粋論理だから変わっちゃ拙かろう。ああそうか,コンピュータが壊れるってことか。
- 原稿修正作業はかなり進捗した。体裁は十分なはず。しかしメールに返事が来ないなあ。どうせ明日が締め切りだから,明日で決着がつくはずだが。
- 1月5日締め切りの原稿の方にうつって,1つ仕上げてメール送信した。しかしあと最低2つある。際限なし。
- いかん,目が疲れた。中3の息子が発熱したという電話がきたので,前橋駅の薬屋が開いている時間帯に帰らなくてはならないが,この疲れ具合からすると,ちょうど潮時だったかもしれない。
- 復路あさま549号。『エッジ』を読了。相変わらずストーリーテリングはうまいんだが,やはりSFとはいえないなあ。結局無間地獄(?)の話だったような気もしないではない。
- 帰宅後,年賀状を書き始めた。
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