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【第1323回】 日曜は講義準備(2009年5月17日)
- 5:30起床。信毎の1面トップ記事は国内のヒト=ヒト感染が疑われる「新型」事例が見つかって国内対応が第二段階に移った件,横に民主党新代表が鳩山由紀夫氏に決まったという件(たぶんメディアへの民主党のプレゼンスを上げるという意味は多少なりともあったと思う。もし「新型」インフルエンザ騒ぎがなかったら,もっと話題になっていただろうに)。新聞記事では「リアルタイム詳細(PCR)検査」という表現が気になった。PCRはポリメラーゼチェインリアクション(合成酵素連鎖反応)の略であって,その反応を利用してDNAを高速に増殖させる実験技術を指し,「詳細」なんていう意味はないのだが,こういう書き方をされると誤解が広まりそうで良くないと思う。サイボーグ009のルビの振り方を思い出した(張張湖と書いて「たいじん」と読ませるとか)。
- ページを開くと,西神戸医療センターの玄関写真が載っていて,新型インフルエンザ対応のため,救急外来を休止して発熱外来にしたという記事。理解できない。ただでさえ救急は足りないのだし,インフルエンザがあるからといって他の病気が減るわけではないのに,発熱外来設置のために救急外来を休止するというのは本末転倒というか合理性がない。最低限,病院とは別組織として立ち上げなくてはダメだし,前にも書いたように,ぼくは,そもそも新型インフルエンザに発熱外来という対策の有効性には疑問をもっている。たぶん,簡単にシミュレーションできると思うが,出歩く患者と検査コストが増えるデメリットの方が,新型の致命率を多少下げることができるかもしれないメリットより大きくなる条件の方が普通と思う。仮に致命率が0.4%としても(たぶん本当のところは,Longini博士の談話にあった0.1%とこの値の間くらいではないかと思うが)変わらない。これが致命率20%とかだったら話は別だし,その境界条件も簡単に求められると思うが。誰かやってないのか?
- しかしともかくも,自分が今やらなくてはいけないことは,明日の講義準備なので,それをやるしかない。
- 夜0:00を過ぎたが,まだ準備が終わらない。
- 関西大学で患者が見つかったらしい。来月の日本人口学会の年次大会は予定通りやってくれるだろうか。もう大会参加費も振り込んでしまったし,チケットも買ってしまったんだが。dagboekによると,21日まで阪大が閉鎖されるため,計量生物学会の年会は中止になってしまったそうだ。決して他人事ではない。
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