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【第1365回】 七夕に思うこと(2009年7月7日)
- 5:45起床。メールチェックをしてから子供たちを起こし,朝食後に自転車で出発。往路あさま510号。今日は七夕だが,雨は降っていないものの,雲が多くて星空が見えるかどうかは微妙な感じだ。
- 七夕といえば,環境自由大学青空メーリングリストを開設してから10周年ということになる。最近ではほとんどメールも流れないが,開設当初は環境問題について活発に議論をしていたことを思い出す。最近メールが流れないのは,忙しいこともあるが,古くからの参加者同士の間では議論し尽くしたという感じがあって,それでもなお新しい話題を出すには,それだけの覚悟が必要になるので,ついつい出しそびれてしまうからかと思われる。もう1つ理由を挙げるとすれば,開設当初は,人と人の間の利害調整の必要はあるにせよ,問題の所在自体は共通認識として明確だったのだけれども,最近は問題の所在自体が疑問視されるカウンター言説が科学者の側からも出てくることが多いので,事実認識が難しくて議論がしにくいということも感じる。たぶん,ロンボルグ本辺りが変曲点だったのではないか。例えば,地球温暖化もIPCCを初めとして主流になっているのは,確実に人為的な原因による地球温暖化は存在して対策をとる必要があるという言説だけれども,武田邦彦氏のような何にでもカウンター言説を出す人に限らず,丸山茂徳先生のような一流の研究者まで『「地球温暖化」論に騙されるな!』(読んだときのメモ)などという本を出して反論を唱えるので,何が事実かということ自体が非常にわかりにくい。環境問題の解決には,いろいろな立場の人が議論しあう必要があるにもかかわらず,その議論の基盤となる事実認識が難しすぎたら議論が滞るのは必然である。ここを乗り越えるのはとても難しいと思う。事実と仮説の丁寧な整理を積み重ねることで乗り越えられればいいのだが。
- いくつかの相談に答えつつ,試験問題の案を作ったら夜になってしまった。復路あさま549号。
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