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個別メモ

Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.

【第1572回】 眠い（2010年4月21日）

• 6:00起床。自転車で長野駅に出て，往路あさま512号。新前橋であまりに眠く，自転車に乗ったら事故を起こしそうだったのでバスで大学へ。水曜なので病院内には入らず，その1つ手前の創世中等教育学校前で降りたのは正解だったと思う。
• 教務仕事にいろいろと時間がかかるのだが，選択実習公衆衛生学基本コースは14:30頃から17:15頃まで。明日でテキスト読みが終われば最終日に多少データを操作してもらうこともできるかと思うが……。18:30から准講会幹事会。
• 復路あさま549号で，国分拓『ヤノマミ』NHK出版，ISBN 978-4-14-081409-3（Amazon | bk1 | e-hon）を読了。本当はもっと先に読んで書評しなくてはいけない本があるのだが，本書をちらっと開いてしまったら，ページを繰るのを止められなくなってしまった。去年，放送を見たときに感じた疑問点のほとんどが，本書を読んで氷解した。あまりに凄すぎる本なので，読めとしかいえない。フィラリアをフィラリア原虫と書いているなど，ちょっとした誤りはあるんだけれども，それが気にならないくらい強烈だった。1989年，自分の最初のフィールドワークでPNGに行った時も，狩りについていけなかったり話がわからなかったりと，国分さんたちが直面したカルチャーギャップと似たような体験はしたけれども，最大の違いは，PNGの人たちがキリスト教化されていたことだ。いくら狩猟採集民であっても，キリスト教化されていたら，死生観が以前とは違っている。目の前で「天に返す」なんてことが行われたら，ぼくもどうしたって目をそらしてしまうだろう。その体験を想像するに，国分さんの「心身が壊れた」のも無理はない。たぶん，この本を書くことは，国分さんにとって，どうしても必要な癒しだったのではないか。

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