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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1611回】 人口学会の翌日は公衆衛生学講義(2010年6月14日)
- 4:30過ぎに眠って6:00に起き,自転車で新前橋に出て上越線で高崎へ。高崎から池袋まで湘南新宿ライン特別快速で1時間半ほどは眠っていた。池袋から丸ノ内線で茗荷谷に出て,駅前に建設中の大きなマンションに驚きつつ歩いて,お茶の水女子大の奥の方にある建物の日本人口学会の会場まで10分ほどだっただろうか。9:30のテーマセッション1が始まるまでには20分の余裕があった。自分の配布資料に若干加筆修正したものを掲載しておくが,まあそれなりに反響はあったし,ディスカッションもあったと思う。潜在的ニーズはあると思うので,もっと普及させられるはず。今日の話でRでの人口分析の雰囲気がだいたいわかったのでやってみると仰ってくださった先生もいたのが嬉しかった。
- 昼は理事会で午後は総会,韓国人口学会会長の特別講演,シンポジウムと続いたが,特別講演の前に流れた,2013年国際人口学会を釜山に誘致するために作られたというプロモーションビデオには度胆を抜かれた。韓国人口学会のアクティビティの高さには恐れ入った。シンポジウムは……話はわかったのだが,どうしてこうもジェンダーとか何とかの話は十年一日の如しなのだろう。少なくとも,それを少子化絡みの文脈で語るのは止めた方がいいと思う。
- 懇親会後,親の家に泊めてもらったが,翌日のテーマセッション3コメントのためのプレゼンファイルを急遽用意した(テーマセッション1での討論者であった和田さんのスタイルを見習って)ので6時間睡眠くらいだったと思う。学会2日目の午前中は今年の国勢調査の話で,つい先日講義したばかりだったので,いろいろとコメントしすぎてしまったような気がする。でも,YouTubeにチャンネルを作って格好いいプロモーションビデオを流すのは,今からだって間にあうと思うんだが,今回は無理ですということのようだった。前回の未回収率4.4%がそのままじゃないということはわかっているけれども,最終的に有効回答とならなかった数字がどれくらいかとか,細かい内訳まで含めて出してくれていないわけだから,その数字にしか言及できなくなってしまうのは当然かと思う。プロセスを含めて公開してほしいのだが。
- 昼は新理事会準備会であった。自分は推薦理事なのでwebコンテンツ管理を中心とする広報の仕事をすればいいわけだが,選挙で選ばれた理事の皆さんは今後毎月1回のペースで手弁当で会議をされるということで,頭が下がる。午後のセッションは,構成上もやや噛み合わなかったところがあったけれども,実際に国際協力活動をされている人の話は興味深い。自分のコメントは,まあベストを尽くしたということでお許し願いたいところ。
- 帰りも池袋に出て湘南新宿ラインの特別快速で高崎まで行き,そこから復路あさま535号だったか? 18:35頃に出た新幹線で長野に帰り自転車で帰宅した。人口学会でドラゴンズファン仲間の社人研のIさんから『告白』という小説の文庫本をいただいたので読もうと思っていたのだが,湘南新宿ラインでも新幹線でも眠ってしまったので読めなかった。
- 月曜は6:00に起床したが,隣組の配布物とかゴミ出しとかいろいろやることがあって,しかも雨だったので自転車が使えず,長野電鉄で長野駅に行って往路あさま512号。
- 公衆衛生学の講義が終わって昼食。某理事会の昼食の余りが出たからということで一食得をした。
- 今日のミニレポート課題を作って打ち出しつつwebブラウズしてみると,「はやぶさ」が帰還に成功し,カプセルも無事に着地したらしい。NHKの動画で,火花を散らしながら燃え尽きて行く「はやぶさ」の儚いけれど堂々とした美しさに痺れた。
- ご恵贈御礼。トレーニング・ジャーナルの最新号をお送りいただいた。いつもありがとうございます>Aさん。今回の特集は特異性と全体性ということだった。
- 20:00頃研究室を出てバスで前橋へ。復路あさま549号。昨日Iさんから貰った,湊かなえ『告白』を一気に読了。無責任と狂気の連鎖による悲劇の話なのだけれども,うーん,何というか,登場人物のほとんど全てが人格破綻していた。類は友を呼ぶと考えたら不自然ではないのかもしれないが,感情移入できる登場人物が一人もいなかった。不条理な極限状況の殺し合いの話でありながら『バトル・ロワイアル』が感動を呼ぶ傑作なのは,登場人物のほとんどの考え方や倫理観が(少なくとも最初は)普通の中学生だったからだと思うが,この話にはそういうところがない。まあ,ぼくの想像力が足りないだけかもしれないが。ただ,HIVの扱いがかなりおかしいのは良くないと思った。仮にHAART療法を適切に受ければ,まずAIDS発症には至らずに済むということを中学生が知らないという文脈なのだとしても,最後の告白で語るべきではなかろうか。あと,映画監督による最後の付録的な文章に,全編語りなので地の文に嘘があるかもしれないという読み筋が提示されていて,確かにそういう意味では斬新な作品ではあった。けれども,そこまで考えるとどんな解釈でもありになってしまうので,やはり反則なんでは?
- 帰宅後,妻がサッカーを見ていたので,つい一緒に見始めたら,とても面白い試合で,最後まで見てしまった。本田選手がゴールしたところは,これまでの日本代表チームは,よくああいうチャンスでゴールポストかなんかに当てて外してきたように思うが(2点目のチャンスでの岡崎選手のように),きっちり決めた本田選手は凄いと思った。最後まで守りきったディフェンスの集中力も(バーに当たったミドルシュート1本は危なかったが)素晴らしかった。
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