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【第1666回】 人口学会の某委員会で東京出張(2010年8月23日)
- 明けて月曜は5:30起床。ゴミ出しをして朝食をとってから自転車で長野駅へ。往路あさま506号。今日は人口学会の某委員会で東京に呼び出されているので,高崎で新幹線を降りたら,湘南新宿ラインで赤羽まで行き,京浜東北線で新橋まで行かなくてはいけない。今日も猛暑だそうなので,東京出張は辛そうだ。もっとも,新橋駅から社人研がある日比谷シティのところまでは徒歩数分だから,辛いのはそこだけだろうが。
- 高崎から新橋へ向かう2時間強で,この2ヶ月ほど思い出したように読んでいた,デイヴィッド・サルツブルグ(著),竹内惠行,熊谷悦生(訳)『統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀』日経ビジネス人文庫,ISBN 978-4-532-19539-7(Amazon | bk1 | e-hon)を読了した(文庫落ちする前は日本経済新聞社刊,ISBN 4-532-35194-4(Amazon | bk1),原著はDavid Salsburg: "The lady tasting tea: How statistics revolutionized science in the twentieth century", Owl Books, 2001, ISBN 0-80507-134-2(Amazon | bk1)で,全部持っているのだが,これまでは部分的にしか読んでいなくて,文庫落ちして初めて通読できた)。統計学に対するperspectiveを得る意味で必読。エピソードも面白いし,参考文献も素晴らしい。本書の紹介を読んで,Gumbelの"Statistics of Extremes", Dover, ISBN 0-486-43604-7(Amazon | bk1)を買ってしまったほどだ。統計学から少し外れたエピソードの中で面白かったのは,Tukeyが発明したという新しい集計図(tally figure)である。日本では正の字を使うが,英語圏では普通,横棒4本引いた後に縦棒を1本引く。これだと間違いやすいので,Tukeyは,まず正方形の頂点をなすように点を打っていき,次いで辺を結び,最後に対角線を引くという10数える図を発明したそうだ。講義などでTukeyのHSDの説明をするときなど,余談として使えそうだ。
- 人口学会の某委員会は,話の流れからすると,MLとかwebはオセアニア学会と近い運用形態になりそう。オセアニア学会もサーバ移転は必要なので,ほとんど同じだな。
- 14:00過ぎに委員会が予定通り終わったので前橋に向かう。復路は新橋から上野まで山手線で,上野から高崎までが高崎線の各駅停車である。復路も新橋から高崎は2時間強。16:30頃高崎に着いた。16:36発小山行きで新前橋に行き,自転車で大学に来たわけだが,午後の前橋市の暑さは実に殺人的だ。35℃はある。こんな気温なのに利根川を渡るときに前橋商業のグラウンドをみたら,ちゃんと野球部は練習をしていた。さすがだ。
- 人口学会から要請があった内容をwebで確認していたら,xrea+の上位サービスとしてCORE-MINIというのがあって,年額100円しか違わないのにwebの容量が2倍で,メーリングリストも作れる(!)と書かれていた。もしそれでMLが安定運用できるなら凄いと思うのだが,webを検索してみても,うまく使えているという情報がほとんどないのは何故だろうか(もしいい情報があったら,お知らせいただければありがたい)。
- もっとも,独自ドメイン込みでも3,490円/年なのだから,個人契約して試すという手もあるな。これがうまくいったら,環境自由大学青空メーリングリストもxrea+とホープムーンのMLサービス併用からCORE-MINIに移行した方がいいなあ。その方が圧倒的に安上がりだ。オセアニア学会も同じことだが。ともかくまずは試してみないと。
- 自転車で新前橋に出て,復路あさま553号。
- 東京のF君から届いたSpringerの人類生態本シリーズ。F君によるとHuman Ecologyという雑誌の編集者たちがそのままシリーズ編集者になっているそうだ。出版企画持ち込みも受け付けているそうなので,タシンボコプロジェクトの成果出版を持ち込んでみるか要検討。
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