Top
個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1770回】 講義と教室ミーティング(2011年1月7日)
- 7:00起床。まずは病院のローソンに朝飯を買いに行こう。
- 朝飯は握り飯とお茶にした。8:30に演習室に向かい,12:05頃完了。その足でとよだに行って760円の日替わりランチを食べながら,新井紀子『コンピュータが仕事を奪う』を読み進めた。これは素晴らしい。「はじめに」は全ての人が読むべき。子供にも読ませよう。
- 午後は教室ミーティングと実験ミーティングが続いてあって,14:30頃終わった。その後は,今日の統計演習のフォローアップで関数一覧表の補足(一昨日2年生のW君がくれたエクセル形式のファイルには,テキスト11章には出てこないstripchart以外は全部入っていたのだが,エクセルはセーブ時のカーソル位置を覚えているので,まさかそこより上にデータが入っているとは思わず,下半分しか一覧表htmlに入れていなかった。申し訳ない>W君)と,課題解答例作り。今日から,コンピュータを起動したらすぐに出席登録してもらうことにしたのだがその導入主旨は,遅刻してきて途中から話を聞いてもわからないだろうし,遅刻者のために話を繰り返すのも最初からいる学生にとってはいい迷惑なので,そこを改善したいという点にあった。果たして,10時過ぎに来た学生の何人かから,「遅刻してすみません。来週はちゃんと来ます」といったコメントが書かれていたので,きっと効果はあったのだろう。
- オセアニア学会でメーリングリストの契約をしている会社から,期限が1ヶ月後に切れるという通知が来た。Niiの学会ホームヴィレッジが無くなるためにwebサーバ移転が必要だったので,メーリングリストもついでに統合してしまおうという以前からの計画を進めるべく,まずCORE-MINIに登録してみた。お試し期間の5日間以内に作業がすべて終わるだろうか。
- 18:30過ぎに課題解答例と質問・要望への回答が完成したので,まとめてアップロードし,帰途に就くことにした。
- 自転車で新前橋に行き,復路あさま545号で長野に着くと,星が出ていたが,地面には雪が残っていて,あちこちが凍っていて危険な状態だったので,ゆっくりしか自転車を漕げなかった。復路の電車の中や乗継ぎ待ちの間ずっと,島田荘司『写楽 閉じた国の幻』新潮社を読み続け,帰宅後も20分ほど読んで読了した。著者自身が後書きで吐露しているように,小説としては拾われない伏線が残っていてまだ途中なので,続編の刊行が待ち遠しいが,写楽の謎解きをして,それを小説仕立てで発表したものとしては抜群に面白く,しかも納得がいった。確かに,これ以外に納得のいく写楽の正体はないような気がする。もちろん語り手やシチュエーションは架空なのだが,写楽の正体についての考察は史実に基づいて矛盾なく構築されているようだ。ラスト近くで写楽の正体に近づいていく主人公の興奮は,島田自身の興奮と重なっているのであろうと思われ,抜群の面白さであった。もう1点素晴らしいのは,江戸時代の蔦屋重三郎の口を借りて語られる,日本人の悪いところへの反省と,世界に向かう気概である。島田荘司は,これまでも御手洗の口を借りて散々同種の主張をしてきたのだけれども,蔦屋の江戸弁で気風良く語られる方がしっくりくる(というか,痺れるほど格好いいのだ)。二重の意味で大傑作であった。(御手洗シリーズにおけるレオナ松崎を想起させる)片桐教授の存在がちょっとご都合主義っぽいのだけれども,ミステリの味付けとしてはいいアクセントになっているともいえる(松岡圭祐作品の超絶ヒロインの存在に比べたら,こういう人が存在しても全然おかしくないし)。
▼前【1769】(講義準備(2011年1月6日)
) ▲次【1771】(コーチとか新年会とか(2011年1月8日)
) ●Top
△Read/Write COMMENTS
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]