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個別メモ
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【第1782回】 期末試験とか(2011年1月21日)
- 7:00に「Le Ciel」で起床し,7:20頃チェックアウトした。本町のバス停まで歩き,7:28発予定の群大病院経由南橘団地行きを待った。2分ほど遅れてきたが,無事に大学に着けた。
- 病院内のコーヒーショップ尾瀬で朝食を買い,研究室に戻って食べながらアップロードと動作確認を済ませた。これでOKであろう。
- 期末試験終了。雛型の一つに,ランダム文字列表示変数を%SEL2%とすべきところを%SEL3%としてしまっていたために,データファイルに含まれていない変数について一元配置分散分析をせよという問題ができてしまっていて,試験時間中に訂正する必要があったり,最初に警告しておいたが解答が終わって送信ボタンをクリックしたらブラウザが異常を起こして強制再起動がかかった学生がいたり,といくつかの問題はあったが,何とか完了した。後は採点するのみ。
- /.Jの「国内初、性同一障害の12歳男児に対するホルモン剤投与治療」というスレッドを読むと,(いつも性同一性障害の話を読むと思うことだが,)性同一性障害は,DSMで診断されるから精神疾患のカテゴリに入るはずなのに,性自認を治療するという方向性が「不可能」というのが大方のコンセンサスになっている点で,特異な疾患だと思う。他の精神疾患は抗うつ剤とか精神安定剤とか精神に働きかけて治療する薬があるし,そういう薬の研究開発もされているけれども,性同一性障害だけはそういう薬の話は聞いたことがない。おそらく,性自認が個人の人格のかなりコアの部分に含まれるために,外見を性自認に合わせることを性別再判定手術として治療的に行っているのが現状であろう。しかし,逆から考えると,宮澤賢治が双極性気分障害で,傑作を量産したのが躁の時期だったという話(典拠:井上ひさし『この人から受け継ぐもの』岩波書店)などを読むと,双極性気分障害を治療することも個性や人格のコアの一部を殺すことになってしまうかもしれないわけだ。非常に難しい話だが,精神疾患の治療のあり方は社会的に決定されるしかないということに,我々は少なくとも自覚的であるべきだろう。いや,極論すれば医療の是非はすべて社会的に決定されるしかないのだけれども,判断したり意思決定したりする主体としての自己そのものが精神的な営為である(と捉えられる)がゆえ,精神疾患の治療においてこの問題の難しさが際立つのだと思う。
- 昼飯時,とよだの日替わりランチを食べながら,白洲信哉『白洲家としきたり』小学館101ビジュアル新書,ISBN 978-4-09-823012-9(Amazon | bk1 | e-hon)を読んでいた。まだ最初の方だが,日本の四季折々の年中行事についての故事来歴を,白洲家における想い出と絡めながら鮮やかに描き出している名著だと思う。東京生まれで東京育ちの自分には欠けているタイプの教養なので,とても面白い。しかも,ぼくより1歳年下だというのに,平易でありながら格調高い文章が素晴らしい。
- 柏野雄太さんの少子化にかかわる考察は概ね正鵠を射ていると思う。もっと人口学を世に広めねば。柏野さんのtumblrエントリでその5つくらい後で取り上げられていたので知った,マラリア原虫が赤血球に侵入する動画もリンクしておこう。もう少し解像度が欲しいところだが……。
- 昨日の疫学セミナーで質問があったのに思いだせなかった,dummy.coef()関数の返り値に[[1]]をつけて得られる値が何かといえば,切片だった。共分散分析を関数化してしまうのは手だなあと思ったが,チルダ(~という記号)を引数としてparseさせる方法,つまりformulaの与え方がわからない。仕方ないので,anova()関数がlm()やglm()の結果を引数としているように,lm()の結果を引数として取るanacova()関数を書く方策を考えてみよう。
- EkaさんのDr. Thesisのdefense練習が15:30から1時間強あった。まだまだreviseが必要。effortsは賞賛すべきだがstoryをもっとクリアにプレゼンしないと。ただ,専門誌への投稿と違って,背景や方法や解釈をより丁寧に説明する必要があるのが難しいところだ。
- ソロモン諸島でのWorkshopの詰めを優先すべきなので,その関係のWordドキュメントのreviseとか英文メールとかを進めた。18:30までに一通りメール送信完了。数日ぶりにコスタリカを淹れて飲みつつ,旅行社から届いたチケットや見積り・請求などの書類を共同研究者に送る前に事務に出す分のコピーをとる必要があるので,その作業を進めている。次は来週の人口学の準備だな。今日の期末試験の採点は人口学の講義準備が終わってからになるが,仕方ないだろう。
- 民族衛生の事務局が東大人類生態になったそうだ。前もやったことがあったような気がするが。ともあれ,年会費を振り込むようにという通知が来たので振り込まねば。払込通知票もついてきたが,みずほダイレクトの方が手数料がかからないし便利なので,使わない。最近,各学会から送られてくる払込通知票は使わなくなった(民族衛生は手数料も振り込む方で払うのでもちろん使わないが,加入者が手数料を払ってくれる赤い紙で来ても,オンラインでの振り込みの方が便利なので使わない)。
- 20:10頃研究室を出たら遅れてきたバスにちょうど乗れたので,20:32発が少し遅れていた上野行きにもちょうど乗れた。高崎で15分待ちの間はbbmobile接続でメールを受信し,復路21:05発のあさま585号。非常に効率がよかった。
- 長野駅から中央郵便局に寄って,共同研究者2人分のソロモン諸島調査行きチケットなどの書類を簡易書留で発送してから帰宅した。今夜は意外に暖かかった(手袋を重ねなくても大丈夫だった)。
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