Top

個別メモ

Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.

【第1843回】 暖かい日(2011年4月13日)

『Rパッケージガイドブック』
東京図書の編集の松永さんと筑波大の岡田さんから,『Rパッケージガイドブック』東京図書,ISBN 978-4-489-02097-1(Amazon | bk1 | e-hon)をご恵贈いただいた。買うつもりだったのでありがたい。本書は,以前,やはり岡田さんの企画で作られ,ぼくも寄稿した『The R Book』同様,既にやりたいことが決まっている人向けというよりも,Rを使って何ができるのかという広がり・可能性を知りたい人に向いている。RjpWikiで執筆者が募集されてからほぼ1年で完成にこぎつけたのは凄いと思う。R本体の機能を概観するだけでも大変なのだけれども,パッケージときたら世界中のさまざまな分野の多様なニーズをもった人が別々に開発したものが何千も公開されているのだから,その全容を知ろうというのは無理だと思う。本書の狙いはパッケージの全体像を紹介するのではなく,日本でRのパッケージを開発したりバリバリ使っている人たちが,自分の使っているパッケージのセールスポイントをコンパクトにまとめた小論を,50本束ねて紹介することである。これだとパッケージの全容は当然わからないが,こういうことにも使えるパッケージがあるのか,という実例がある程度まとめて示されているので,パッケージとは何ぞや? という感覚をつかむのに向いていると思う。もちろん,ここに紹介されている50のパッケージのどれかを使いたい人にも役に立つだろう。ただ,説明がコンパクトにまとめられているので,多機能なパッケージについては,本書の説明だけでは紙幅が不足かなあと思われるものもあった(Rcmdrなどは独立した書籍がいくつも出ているようなパッケージだから,そもそも本書では取り上げられていないし)。
元素の時代
Amazonから,桜井弘編著『元素検定』化学同人,ISBN 978-4-7598-1438-5(Amazon | bk1 | e-hon)と,えれめんトランプが届いた。前者は元素についてのミニ知識を問う問題集(レベル1〜レベル5まで,知識のマニアックさによって分かれていて,レベル5は,ぼくでもほとんど知らなかった)であり,後者はトランプの形をした新しいカードゲームである。説明書を読む限り,中学生の娘と高校生の息子と一緒に遊びながら元素に親しんでもらおうという狙いには向いているかもしれないと思われた。とくに,えれめんジャンの役のネーミングが秀逸だ。
作業効率悪し
人口学会仕事を2つ済ませたのと,論文チュートリアルのガイダンスを済ませたのと,公衆衛生学の非常勤講師の先生方への出張依頼状を作ったなど,他の仕事がいろいろあったので,地域保健実習報告集の編集作業が終わらないままに戸外が暗くなってしまった。
R-2.13.0リリース
Peter Dalgaardから,R-2.13.0がリリースされたというメールが流れた。これは"development release"で,数多くの新しい特徴を含み,大部分はマイナーだけれども2.12.2で出てしまった大きなバグも含む,数多くのバグフィックスもなされているとのこと。IQR()関数がquantile()に渡すためのtype=というオプションを備えたとか,chisq.test()関数が返すオブジェクトが標準化残差を含むようになったとか,Rの内部形式データファイルを明示的に扱えるsaveRDS()関数とreadRDS()関数ができたとか,factanal()関数が"promax"のような回転が使われた場合には回転行列を返すようになったとか,多くの変更点があるようだ。ミラーサイトに入ったら速攻でインストールしよう。しかし,もちろんその前に,地域保健実習報告集編集作業を終わらせなくてはならないが。
Word2007で複数ファイルを統合して報告書を作るためのコツ
Word2007だと,セクション挿入しても,フッタのデフォルトが前のセクションの設定を引き継ぐことになっているため,途中だけページ番号をフッタに表示するという設定がなかなかできずに難儀した。フッタを選択した状態で,上のリボンから「前のセクションの設定を引き継ぐ」が反転しているのをクリックすれば設定を切り離せることに気づくまで暫くかかった。また,昔のWordだったら挿入メニューからファイルの挿入を簡単に選ぶことができたのに,Word2007のリボンだとそれがないため,ツールバーのカスタマイズで,すべての機能を表示させ,挿入=ファイルのショートカットアイコンをトップのカスタムメニューに取り出してくるまでが大変だった。今日それらの設定ができたので,明日からはスピードアップできると思う。

前【1842】(編集作業再開(2011年4月12日) ) ▲次【1844】(教室セミナーなど(2011年4月14日) ) ●Top

Read/Write COMMENTS

Notice to cite or link here | [TOP PAGE]