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【第1851回】 ザック破損(2011年4月22日)
- 通勤に使っているザックは,この2週間くらいファスナーが怪しかったのだけれども,昨日くらいから本格的にダメになってきた。いったん閉まった気がしても途中から開いてしまう状態がひどくなったので,買い替えが必要だ。2009年9月末に買ってから1年半以上,ほぼ毎日,ソロモン諸島にも持って行って激しく使ってきたので,壊れても仕方ないだろう。詰め込み過ぎが日常だったし。問題は,同じものを再び買うか,別のものを探すかである。暇もないので,同じものをAmazonで注文するかな。
- 新幹線では,有川浩『県庁おもてなし課』角川書店,ISBN 978-4-04-874182-8(Amazon | bk1 | e-hon)を読み始めた。雰囲気は,5年前に読んだ,桂望実『県庁の星』の映画版を思わせる(この小説の明神さんこそ,あの当時の柴崎コウが演じたらぴったりだと思う)。6年前に読んだ,篠田節子『ロズウェルなんか知らない』や,去年読んだ,仙川環『ししゃも』もそうだったが,町おこしストーリーは基本的に面白い。それに加えて本書は,実在する高知県おもてなし課をモデルにしていて,高知県出身で,ご自身が観光特使になられている有川さんの投影であろうという人物が滅茶苦茶格好いい役で登場し,本書の存在そのものが作中に出てくる,メビウスの輪のような構造になっているのがうまい。実際に高知県に観光で行ってみたいと思わせる場所(日曜市なんかは最高だ)やうまいものの記述もてんこ盛りである。半分まで読んだところで大学に着いてしまったので中断するしかないが,それが惜しいできばえだ(続きは昼飯の時だな)。なお,本書の印税は東日本大震災(リンク先の高知県のサイトでは,当初気象庁が発表した「東北地方太平洋沖地震」と書かれていて,もしかすると名称への拘りがあるのかもしれないが……)の被災地支援に寄付されるのも心憎い気遣いだと思う。自粛は被災地を救わないし,被災地でないところで普通に生活している素人ができることは募金くらいだというコメントにも大いに賛同する。
- 以前,川端君が,『夏のロケット』の登場人物について,すべて自分の分身と語っていたか書いていたか,ともかくどこかで見た記憶があるが,『県庁おもてなし課』の登場人物もすべて有川さんの分身なのだろう。格好いい人だなと思う。
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