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【第1901回】 岩瀬投手の記録達成を祝う日(2011年6月17日)
- 岩瀬投手と野口投手のコトバ
- 昨夜のソフトバンク戦でドラゴンズの岩瀬投手がセーブの日本新記録(メジャー通算だと高津投手,佐々木投手の方がまだ上だが)を達成し,しかも最後は小久保選手を空振り三振に切ってとったので感動した。こういう日は長野駅に行く途中でサークルKに寄って,中日スポーツを買うことにしている。他誌での扱いが小さくても,中日スポーツは最低3ページ,ドラゴンズの記事で紙面構成してくれるし,100円だし,素晴らしいと思う。ただ,NEWDAYSでは買えないので,サークルKに寄るしかないのが痛いところだ。ちなみに浅尾投手も岩瀬投手と同じ1イニングを2奪三振で一人も塁に出さない,完璧な中継ぎであった。ともあれ,岩瀬投手のインタビュー記事と,肘を手術して2年半ほど苦しんできて,いまは独立リーグの三重に所属している野口投手のインタビューは素晴らしかった。痺れた。愛知大学では打者が本職であった岩瀬投手は,NTT東海入社後,投手に専念することになり,毎日下半身強化に明け暮れたという。当時の心境について,「(会社を)すぐ辞めようと思った。最初のころは,何でこんなに厳しいんだろうと。でも,試合で投げたかったから耐えられた。初めて自分を追い込みました」と語っている。通用するのかどうかわからない不安の中,貪欲に自分を追い込んでいくことを続けられた岩瀬投手だからこそ,日本プロ野球史上最多のセーブを達成することができたのだろう。野口投手のインタビューはある意味もっとすごくて,ドラゴンズのエースとして最多奪三振とかMVPまで記録したのに,2年半に2回の手術,リハビリを経て独立リーグ三重に所属する現在の心境を,「往生際は悪いし,過程は大変だったけど,今はしがみついてきてよかった。一般社会も一緒だと思うんです。必要とされているうちはいいけど,必要とされなくなった時に人はどうするか。あきらめたら終わりだけど,しがみついてでも力を出そうとすることは,その後,何をするにしても役立つ気がします」と答えている。至言である。一般社会に限らず,クラブ活動でも一緒だと思う(レギュラーでない選手が一所懸命自分を鍛え,力を出そうとするチームが強くなることは,自分自身,学生の頃のソフトボール部で経験しているし,必死に練習しても打てなかったから当然なのだが,レギュラーでなくても頑張ったことは,物凄くいい経験だったと思っている)。今後,三重で選手として結果を出せる保証はないが,これだけの心の強さがあれば,上手い起用をすれば(例えば,昨年の西武での工藤投手の起用法は酷だった。ベテランにはベテランなりの起用法があると思う)結果も残してくれると思う。まだ37歳(イチロー選手と同じ)だし,もちろん投手陣のコーチングには既にある程度役に立っているはずで,それも考慮して雇用されたのだとは思うが,自分が納得できるまで投げ抜いてほしいと思う。
- 人間生態学と人類生態学
- 朝倉書店から出たばかりの『人間の生態学』の「はじめに」で,「人間の生態学は,人間生態学・人類生態学ともよばれ,英語ではhuman ecologyという語がこれに対応する」と書いてある通り,人間生態学と人類生態学には違いがない。しかし,岡山大学に人間生態学という大講座があるが,ここには現在のところ,人類生態学を専門にする人がいない。もちろん,関連分野の方は何人もいらっしゃる。環境・保健モデル数理学の石川洋文教授は,マラリア伝播モデル研究の仲間として以前から知り合いで,4年前の夏に「人類生態学の方法論と実践」と題した集中講義にお招きいただいたことがあった。今年,久々にお招きいただいたので,フィールドの話をしてこようと思っている。また,環境疫学の津田敏秀教授も,川端裕人君の『エピデミック』にコメントしていた関係で知り合いなのだが,あくまで疫学がご専門だ。いま,津田さんのところで准教授の公募が出ているが,大講座名に恥じないためには,医師免推奨の環境疫学ではなく(いや,疫学だって,医師免推奨を外した方が,東大の疫学・生物統計学とか,京大の医療統計学[「先生の雑文」が最高。PNE鼎談は学生が読むのにお薦めしたいし,新着の日本計量生物学会2011年年会の様子も面白かった]出身の優秀な人材が応募して来ると思うが),人類生態学の教授ポストを作ればいいのに,と思う。
- 購入本
- いつ読めるかどうかわからないが,昨日Amazonから届いた本が以下2冊。
- 向谷地生良・浦河べてるの家『安心して絶望できる人生』NHK生活人新書,ISBN 978-4-14-088199-6(Amazon | bk1 | e-hon)
- 横川和夫『降りていく生き方:「べてるの家」が歩む,もうひとつの道』太郎次郎社,ISBN 978-4-8118-0669-3(Amazon | bk1 | e-hon)
今朝,高崎での乗継ぎ待ちの間に,くまざわ書店で買ったのが以下。あと,非売品で,新潮文庫のところに,上橋菜穂子・守り人シリーズのブックレットが無料配布されていたので貰って来たが,インタビューや対談の人選が凄いと思った(表紙が故・児玉清氏,1枚開くと萩尾望都氏との対談,次いで,恩田陸,神山健治,養老孟司,夏川草介の各氏による推薦キャッチコピーがきたと思ったら,次のページでは,元厚生労働官僚で無実の罪で逮捕された村木厚子さんによる長めの推薦文があって,ほっこりさせられた。なお,村木さんは現在,内閣府政策統括官をされているようだ)。- 柳澤桂子『いのちと放射能』ちくま文庫,ISBN 978-4-480-42360-3(Amazon | bk1 | e-hon)
- 鎌田 實『なげださない』集英社文庫,ISBN 978-4-08-746698-0(Amazon | bk1 | e-hon)
- 藤井 聡『列島強靭化論:日本復活5ヵ年計画』文春新書,ISBN 978-4-16-660809-6(Amazon | bk1 | e-hon)
- 高橋 誠『かけ算には順序があるのか』岩波科学ライブラリー,ISBN 978-4-00-029580-2(Amazon | bk1 | e-hon)
- 小出裕章『原発のウソ』扶桑社新書,ISBN 978-4-594-06420-4(Amazon | bk1 | e-hon)
- レベッカ・スクルート(著)中里京子(訳)『不死細胞ヒーラ:ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』講談社,ISBN 978-4-06-216203-6(Amazon | bk1 | e-hon)
- Steves
- 面白い。若きJobs△!! これで表示できるかな?
- 北大東島
- 去年の7月にメモした北大東島の診療所で地域保健実習を希望した学生がいて,許可をいただけたとのこと。素晴らしい。今年度から診療所の医師は交代したらしいが,美しいwebサイトができていて,保健・福祉センターもあるようなので,そこも一緒に見せてもらえるように交渉するといいかもしれない。
- 余計なこと
- PowerPoint2007で図の挿入をしようとすると,各ディレクトリ内に勝手にサムネールデータベースファイルが隠しファイルとして作られてしまう。多少再読み込みが早くなるかもしれないが,余計なことだと思う。何が困るかというと,ディレクトリの日付も更新されてしまうので,ファイラでの表示を日付順にしていると,PowerPointの読み込み対象にした階層の1つ下のディレクトリの表示順が変わってしまうのだ。サムネールを作らないようにするオプションくらいありそうだがなあ。
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