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個別メモ
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【第1904回】 公衆衛生学とR実践活用の合間を縫って査読報告(2011年6月20日)
- 今日は表題の通り。昼間はずっと公衆衛生学の講義と見学実習で,戻ってきたらR実践活用勉強会がある。その合間を縫って査読報告原稿を仕上げて某学会事務局にメール添付で送らなくてはいけない。他のことはできないと思う。往路あさま504号でも眠らずに査読報告書を打っている。高崎直前で概ね完成したので,朝のうちに送信できそうだ。
- 人身事故があったとかで両毛線と上越線のダイヤはボロボロだったが,満員の両毛線小山行きに乗って新前橋で降り,自転車で大学に来たら,まだ8:20頃だった。査読報告を仕上げよう。
- 査読報告が終わり,メール送信したら9:30だった。予定通りだ。10:45に講義資料を多少修正してアップロードした。これから休憩時間の後,老人保健(1)の講義をする。
- 講義終了後,自転車に乗って環境衛生研究所へ向かった。途中,すき家で昼飯。久々の桃ノ木川サイクリングロードは気持ちよかったが,早く着きすぎた。見学は3時間弱で,いろいろな設備を見せていただいた。帰りに小雨が降っていたのは誤算で,疲れ果てた。
- R実践活用勉強会は因子分析の続きだったが,KMO(Kaiser-Meyer-Olkinのサンプリング適切性基準[参考:青木先生の解説ページ])を計算できるパッケージを検索したところ,relaというパッケージのpaf()という関数でできることがわかったのだが,データフレームの一部を渡そうとしてエラーが表示されるのが解決できず,いったん青木先生の関数を使わせていただいて計算した。その後で,paf()関数はデータの与え方としてmatrix型しか許さず,data.frame型ではダメだとW君が見つけてくれたので,as.matrix()で型変換してpaf()関数を実行することができた。使っているテキストではKMOとMSAを計算することと,共通性の指標を計算することと,Bartlettの球面性検定をすることが求められていて,paf()関数はこれらをカバーしているようだったが,Bartlettの出力がたぶんカイ二乗値だけだったので,p値がわからず困ったのと,スクリープロットもカバーしているようにhelpに書かれているのにできなかったのが問題であった。いろいろ試行錯誤があったので,今日はその一項目しか進まなかった。うーん,しかしもっといいパッケージがありそうだが(青木先生謹製の関数で機能的には十分なのだが,やはりパッケージになっていてほしい)。
- 復路,青柳碧人『浜村渚の計算ノート』講談社文庫,ISBN 978-4-06-276981-5(Amazon | bk1 | e-hon)を高崎での乗継ぎ待ちの間にヤマダ電機LABI1で購入し,一気に読了。面白い。数学らしさは『数学ガール』シリーズや『アリスメトリック!』ほどではないが,数学教育が政治的抑圧を受けている状況に憤ったあまり暴走した数学者がテロリスト化したというSF設定の探偵小説としてのストーリーと数学の絡ませ方はわかりやすく上手い。数学のネタは,四色問題,ゼロ,フィボナッチ数列,πなので,新井紀子『生き抜くための数学入門』に近いレベルというか,わりと親しみやすく,本書のヒロインが中学生天才数学少女(まあ,天才というよりも数学オタクといった感じだが)という設定とも相俟って,中学生でも読めると思われる。『数学ガール』シリーズも巻を重ねるにつれてマニア的な内容になってきたが,竹内薫氏の解説によると,本書は既に3巻まで出ているシリーズ物の第1巻が文庫落ちした作品なので,もしかすると続巻はマニア化していっているのかもしれない。脊髄反射的にAmazonで注文してしまった。
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