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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1907回】 とりあえず方針決め(2011年6月23日)
- 雨なので,妻の車で長野駅まで送ってもらった。ともかく,とりあえず人類生態学の講義の方針を決めなくてはいけない。見学実習発表会の要綱も決めなくては。
- しかしpsychパッケージはあまりにコーディングが複雑で良くわからない点が多い。青木先生のコード(例えば,KMOとMSAを計算するコードは芸術的と言ってよく,これ以上の改良は不可能といえるほどだと思う)のように,相互依存させすぎていない方がわかりやすい。とくに,オブジェクトにクラスを作って,メンバ関数print.*の中でクラスごとに違う出力をさせるのはいいが,そこで計算することが多すぎるように思う。例えば,psych:::print.psych.faなど,コメントを見てもコードを追うのが難しい。もしKMOとMSAの計算ルーチンを付加するなら,まだ,psych:::summary.psychのif(fa){}の中の方が良さそうだ。1月の疫学セミナーでも質問に答えたけれど,CRANへのcontributed packagesは文法的にエラーがないことはチェック済みだけれども,計算内容はユーザが使いながらチェックしていくべきものなので,これだけ複雑なパッケージだと全部チェックするのは大変だなあと思う。そういう意味では,STATA JournalのようにThe R Journalで査読を経て紹介されているパッケージは信頼できると思うので,psychもThe R Journal(他の査読あり学術雑誌でもいいが)に発表してくれたらいいのだろう(ありそうなものだが,調べた限りでは見つからなかった)。pyramidみたいな描画だけのパッケージと違って,複雑な計算を含むパッケージは,本来そうした方がいいと思う。前にも書いたようにfmsbでは難しいのだが,人口学のためのパッケージができたらThe R Journalへの投稿もしようと思う。
- 来週月曜の講義準備のうち,再来週の見学実習発表会のプログラムと何を準備すべきかの書類は完成し,老人保健(2)も21:00過ぎまでかかって配布資料はできた。次は人類生態学の資料作りだ。まだ構想が固まりきっていないが,何となく頭の中で転がしていてイメージはできてきたので,明日はそれを形にしよう。
- Amazonから,青柳碧人の数学少女シリーズの2巻と3巻,それに3月に出たMANDARAの解説本が届いた。MANDARAは多機能そうだ。
- 復路あさま553号で,鎌田實『なげださない』集英社文庫,ISBN 978-4-08-746698-0(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。この本はあまりにも素晴らしすぎる。感想は後で書く予定だが,最後の方で,鎌田さんが,自分はリンゴの皮もむけない(し他にもできないことがあれもこれもたくさんある)が,被災地の人を助けに行くことができる,人は互いに支え合って,自分にできることを粘り強くやればいい,という主旨のことを書いているところ,『ワンピース』のルフィが最初の方で(たしかナミを救い出すために魚人海賊団のアーロンと戦ったとき),自分は剣が使えないし航海もできないしウソもつけないし料理もできないから,仲間に助けてもらわなくてはなんにもできないと叫んだ(うろ覚えなので間違っているかもしれないが,たしかそんな感じのこと)シーンを思い出した。自分に何ができないか自覚することは,とくにリーダーにとって大事な資質なんだと思う(この本の主旨はたぶんそこじゃないが)。
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