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【第1912回】 疫学勉強会の日(2011年6月28日)
- 娘を病院に連れて行ったので午前休。昨日の講義のレポートが既にいくつも出ているので目を通して評価を付け,メールでいろいろ届いているdemandに答えなくては。今日のdutyとしては17:30からの疫学勉強会がある。
- 鎌田實『なげださない』(集英社文庫)で触れられていたJIM-NETで募金を受け付けていたので,6月の振込手数料無料3回目の振込みとして,みずほダイレクトから募金をしてみた(額は小さいが)。ICRPやWHOは低レベル放射線の影響として小児の甲状腺がんの増加しか有意と認めていないという言説をいろいろなところで目にするが,文献を漁ってみると,たぶん白血病増加も有意だと思う(Chernobyl事故の影響をみた論文が甲状腺がんだけではなくて,白血病についてもたくさん出ている。ざっと目を通した感じだと影響ありとする論文の方が多い感じ)。今ならメタアナリシスできるんじゃないだろうか(自分でやる時間はないので,学生にやってもらおうか)。鎌田さんはチェルノブイリ周辺で小児白血病になった子供たちを日本があまり受け入れられないことを嘆いているが,日本に限らず欧米での受け入れが少ない中,かなりの数の白血病の子供たちがキューバで受け入れられていることが,吉田太郎『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(築地書館)に書かれていたことを思い出した。
- 今日の疫学勉強会は参加者が少なかったが,3章の問題の3番まで終わった。曝露レベルが複数あって,その影響がリニアでない場合のNet effect of exposureは,total attributable fractionで単純計算してはいけないという議論は重要。Epidemiology: An introductionでは,このテーマについてより詳しくはModern Epidemiology 2nd ed.を読めと書いてあったが,たぶんメカニズムが異なるなら別種の曝露と考えるのが一つの筋であろう。
- メールで届いていたdemandに一通り答え終わったら20:20であった。Iさんから大量のタマネギとジャガイモをいただいたので,自転車を漕げるのかどうか心配だが,ともかく帰途に就く。背中にいつものリュック,腹側にタマネギとジャガイモを入れた折り畳み型デイパックをかつぐと,たぶん自分の体重を含めて100 kg近くなったような気がするので,自転車にとっては過負荷だったに違いないが,何とかパンクもせず新前橋に辿り着いた。
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