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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1967回】 台(2011年8月24日)
- 一昨日の
朝夜から実行中のRコードはまだ終わらないので,そのまま出勤。
- 久々に目の前で新幹線の扉が閉まり,待合室で23分待ち。階段を駆け下りている間くらい,扉を閉めないで待っていてくれたっていいのに。次々にそういう人がいたら永遠に閉められないことになるからダメか。
- 机の上が本だらけでどうしようもないのと,デスクトップコンピュータが起動しない(まったく反応しない)状態のままなので高解像度ディスプレイがもったいないことから,高解像度ディスプレイを載せる台を作って,ノートパソコンの上に見えるようにしたら,セカンドディスプレイとして使えるのではないかと思い付いた。机の上に山積みになっている本を台の中に入れれば,机も片付くので一石二鳥だ。今日の昼は扇やラーメンでも食べに行き,その近くのカインズホームで板を買ってきて台にしよう。載せるものは液晶ディスプレイだけなので,強度もそれほど必要ないだろう。雨が降らなければいいのだが。
- 新幹線の中では,昨夜の帰りに高崎駅の乗継ぎ待ちの間にLABI1高崎で買った,東京事変『大発見』を聞いている。椎名林檎という人は,デビューした頃の印象が,戸川純@ゲルニカorななきさとえ系統で,かつ下世話な印象だったのにメジャーになってしまったので,何となく避けていたのだが,最近,資生堂マキアージュのCFで「女の子は誰でも」を何度も聞くうちに,こんなにポップになったのかと驚いて,それを含むアルバムを買ってしまったというわけである。息子によると,相対性理論がいいというなら東京事変もいいと思うに違いないから,いつか買うんじゃないかと思っていたというのだが,戸川純orやくしまるえつこに比べると,ボーカリストとしての椎名林檎はポップすぎる。かといってYUKIやAikoほど艶のある声でもないので,やや中途半端な印象を受けてしまう(たぶんそこがいいという人も多いのだろうが)。メロディメイクは振れ幅が大きくてアクロバティックなところもあって奥行きを感じさせるし,演奏は普通にいい。とくに「ドーパミント!」のアクロバティックなメロディーとJazzっぽいアレンジと演奏は素晴らしい。「女の子は誰でも」のCFから想像していたのとは違って骨太のバンドサウンドだったので,CDに付いてきた小冊子を見たら,「女の子は誰でも」だけアレンジャーと演奏が違うのだった。YUKIがそうであるように,これはどちらも良いと思う。ほぼ全部本人が書いている歌詞は,狙いどころは悪くないが,似た方向性の(理系でシュールである意味ノスタルジックでロマンティックな感じの)歌詞としては相対性理論の方が完成度が高いかな。惜しかったのは,せっかく英語詞もちゃんと書いているようなのに,小冊子のアルファベットのフォントが異常に見にくくて,詞を読む気が無くなってしまった点。あれは読ませる気が無いとしか思えない。なお,ベタベタに狙いまくった「女の子は誰でも」はかつて渋谷系の一角を担っていた猫沢エミの作品群に近いオシャレさと毒をもっていて素晴らしい(YUKIでいうと,Live版の「恋愛模様」にちょっと近い)。これは買って良かった。Amazonで予約注文していたYUKIの新作とやまなかちひろの新作が今日か明日には届くと思うので,それまではこれをエンドレスリピートで聞きたい。
- 昨日のメモに柏野さんからクラウドを使ったらいいのではないかというアドヴァイスをいただいた(ありがとうございます>柏野さん)。試すべきパラメータやアルゴリズムや収束判定条件が決まっていればそうなのだが,まだその段階に至っていないというか,計算結果をみて次の手を考えている段階なので,むしろ多数のコンピュータを手元で使って試行錯誤したいと思っている。なお,この計算はたぶんベクトル化できないので(論文にした後で,誰かベクトル化してくださる天才が出現する可能性はゼロではないと思うが,ぼくの頭ではできそうにない),スーパーコンピュータには向いていない。SETI@Homeなどと同様,ボランティアを募って分散処理してもらうことはできそうなので,クラウドには向いていると思うが,まだその段階ではない。機械的な分散処理ではなく,結果を見て判断しながらアルゴリズムやパラメータを改良してくれるような,インテリジェントな分散処理ができればいいが,そのためには人口学(少なくとも死亡について)と計算統計学のある程度の知識が必要だから,それをエキスパートシステム化する必要があるだろう。それならむしろ共同研究にした方がいいだろうし,最初の論文を出してコードをCRANで公開したら,共同研究という形にしなくても,このコードを使って他の集団のデータで分析してくれる研究者が出てきそうな気もするので,ある程度の段階までは現状通り(ハードウェアはもう少し速いのを複数台使うとして)自力で進めるのがいいと思う。
- 以上,往路新幹線の車中にて。
- 新前橋から研究室まで自転車を漕ぐだけで汗だくになった。体温よりは低いけれども,暑さが戻ってきたなあ。
- 三中さんのdagboekで紹介されていた岡山大学・金谷さんが,確率統計を学ぶ学生向けに心構えを説いた文書。いい文章だと思うが,これを理解する学生が果たして何人いるだろうか。
- Y5で2セットだけさせていた計算が漸く終わったが,wの推定値が想定された1-wに近い値になってしまっている。たしかに今のモデルだとそうなってしまう場合も排除できない。どうしたらいいのだろう。
- タレントの引退など(リンク先はGIGAZINE)どうでもいいことだと思うが,朝のテレビニュースがリビア情勢の他はそればかりで驚いた。駅のNHK-BSニュースでも流れていた。米東海岸の地震による原発の外部電源喪失事故の詳細の方がニュースバリューはあると思うが。何かの目眩しという読み筋と,「芸能活動から引退」としか言っていないので,司会はやめてテレビに出ないけれども,ヘキサゴンのプロデュースみたいな仕事は続けるのではなかろうか,つまり秋元康のようにプロデューサ専業になろうという狙いかという読み筋が浮かんだ。けれども,やっぱりどうでもいいことだなあ。
- 昼は予定通りカインズホームに行って板と角材を買ってきて台を作り,液晶ディスプレイをその上に置いて,ノートをデュアルディスプレイ化した。拡張ディスプレイモードにして,1600x1200と1400x1050の2画面を使って編集できると効率はいいが,9月のPNG・ソロモン出張書類を概ね作り(先方負担なのに群大基準の細かい日程表を作らねばならないというのが面倒で仕方がなかった),学内助成金公募の書類も少し進めたら20:00を過ぎた。
- シミュレーションの方は,Y5でやった計算の結果は出たものの,どうもfitが悪い。これはきっと,コンパートメント化に失敗しているということかもしれない。元のCのコードではちゃんとfitするわけだから。そこを見直してみよう。自宅デスクトップのSANNで計算させている方が出す結果のfitが良ければ,また話は別だが。
- リンク元を辿って知ったが,弘前大学にもRコマンダーを独自カスタマイズしている方がいた。ユーザ300人だそうだ。
- 帰宅後,コンパートメント化失敗の場所がわかった。forループで逐次計算をさせていたために過剰にavalancheが起こってしまっていたところを行列計算に書き換えた。最大で2000x2000くらいの実数の行列を使うことになるが,現在のコンピュータなら大丈夫だろう。逆に高速化されるはず。後はM0の分だけ1を超える可能性があった死亡率についても番兵を立てて,該当する場合は死亡率1にしたので無矛盾になったはず。それまでデスクトップマシンで2日間も無駄に動かしていた計算をCtrl+Cで止め,修正版のjobを投入してから眠った。
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