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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1995回】 北関東医学会2日目(2011年9月30日)
- 午前中が会場担当委員ということで,8:50には刀城会館にいなくてはならないので,逆算して家を6:10に出て往路あさま504号。早朝の長野は雨がぱらぱらと降っていたが自転車を使った。群馬は晴れていたので新前橋から自転車を漕ぐのに支障はなかった。この時間帯だと上越線の中も外も高校生が多いなあ。
- 北関東医学会の最初の発表は保健学研究科の小河原先生による「T細胞サブセット検査の保健学への応用」であった。フローサイトメトリーを使って末梢血リンパ球のCD4陽性細胞を測定してTh1/Th2比やTreg比率を求め,それとストレスとの関連やアレルギー症状との関連を調べてきたという話であった。対象は国家試験受験直前のストレスがかかっている時期の医学科学生と,その1年後のフォローアップであった。フローサイトメトリーでなく,フィールドで指先穿刺して即時測定可能なデバイスがあれば面白いのだが,そういうデバイスはないだろうなあ。心理テストはPOMS短縮版30項目を使って,TMD (total mood disturbance) 得点を求めたとのこと。唾液中クロモグラニンA(sCgA)濃度がPOMSのT-A(緊張・不安)尺度と相関し(散布図はsCgAが高い外れ値の人が何人かいた。それが理由なのかどうかは発表に無かったが相関はSpearmanの順位相関でみて有意だったとのこと),Th1/Th2比とも相関したということであった。TMD得点のクロンバックのα係数がどの程度だったのか知りたかった。sCgAについては初めて知ったが,最近使われるようになった指標で,コルチゾールよりサーカディアンリズムや食事や運動の影響を受けにくいという報告があるようだ。測定法はラジオイムノアッセイの報告しか見つけられなかったが,たぶんEIAもあるだろう。フィールドで使うには凍結あるいは常温保存あるいは乾燥復元時の安定性も必要だろうが,今後有望かも。
- すっかり忘れていたが,今日,人類学会からポスター掲示依頼が届いて,もう1ヶ月少々しかないことに気付いた。飛行機と宿を取らなくては。PNG班会議を兼ねることになっていたはずだから,まずはメールを投げてみる。
- 昨日買ったminiBのケーブルでスズケンのライフコーダGSからY5にデータを取り込むこともできた(去年と同様,Lifelyzer05 Personalで取り込んだ。ストレージモードにはならないので,ここは自力でドライバを書かない限り回避できなそうだ)。去年はここで挫折したわけだが,Lifelyzer05 Personalのデータ表示とか解析機能はあまりに貧弱なので,直接生データを扱いたいとはずっと思っていた。今回,Access Password Retrieval LITEという無料で使えるソフト(敢えてリンクしないがGoogleですぐに見つかる)をインストールしてmdbを解析してみたら,あっさりとパスワードがわかってしまった。MS Accessで開いてみると,たくさんのテーブルが入っていて,バイナリから解析して入れるのはほぼ不可能と思われた。しかしここまでくれば,テーブルからデータをテキスト化すれば,調査にも使えそうだ。
- Peter Dalgaardからのアナウンスメールで,R-2.13.2がリリースされたことを知った。これが2.13系の最終リリースで,次は10月末に2.14.0が出る予定だそうだ。今回のリリースではそんなに大きな変更点はないようだが,バグフィックスの中にfisher.test()が含まれていたので一瞬ドキッとした。もっとも,与えられた変数がfactorで,実際には値が入っていない水準があるときにその水準が捨てられて,残る水準が1つしかない場合にエラーが出るため,予め表を作って与えるときとは違う挙動を示すのを直したという,きわめて稀なケースについての話だったので安心したが。
- メールの返事によるとPNG班会議は兼ねないことになったらしい。既に飛行機も宿も満員になりつつあったので慌てて予約した。東京駅と高崎駅の間の安売り指定席も予約しなくてはならないが,あれは1ヶ月前にならないとできないので,忘れないようにしなくては。
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