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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第2078回】 庭掃除大晦日(2011年12月31日)
- 暖かく晴れたので午前中は庭の掃除をした。午後は年賀状の残りを書いて投函するところまで持っていきたい。
- 何日か前に書いた単純な人口予測コードは,年齢別出生率とか生命表のqxだけを他の年と入れ換えることは簡単だし,HadwigerとかSilerとかDennyのモデルを使って仮想的なスケジュールの影響を見ることもできる。しかし出生においてCoale and Trussellモデルを使うためには,年齢別有配偶率が必要になるので話はややこしくなる。つまり,有配偶率は結婚,離別,死別という人口動態の結果なのでモデルがないのだ(実際の数値としては,年齢別女性人口当たりの数字を求めることはできるし,国勢調査結果にも載っているが)。初婚に関しては有名なCoale and McNeilのモデルがあって(どこにでも出てくるAnsley J. Coaleは人口モデル界では神のような存在だ),それを一般化した社人研の金子さんのモデルがDemographic Researchに載っていたと記憶しているので使えると思うが,問題は離別と死別で,これらのモデルが出来たとして,人口予測に使うためには,カップルの年齢差を考えなくてはいけないので,結局はカップルをモデル化しなくてはいけない。卒論のときはそこから一足飛びに個人ベースモデルへ行ってしまって(世帯規模を考えるために仕方なかったのだが),プログラミングに失敗したが,カップルの年齢差だけ考えるのでいいなら,男女の年齢をクロスさせた行列にするだけでいいはずだ。データとして得られるかどうかはともかく,少なくとも男女別有配偶率に独立性を仮定すれば,初期値を割り振ることは可能だろう(その後は金子さんのモデルなどで独身者に初婚を起こせばいい。結局そこでカップルの年齢差を考える必要がでてくるので,そこは何らかの分布を仮定する必要があるが)。それでもなお離別のモデルは難しいと思うが,不可能ではないだろう。死別の方は,独身者と有配偶者の死亡リスクの違いがないと仮定すれば(独身者の方がハイリスク――とくに高齢男性で――という研究がいくつもあるが,そこには目をつぶって)普通に生命表のqxが使えるだろう。ちょっと仮定が多すぎて怪しいなあ。で,そこまでやるなら個人ベースの方がコーディングは簡単だが,1億人の個人ベースはパソコンでは容量も速度も苦しいと思うので,当面は放置か。むしろRcmdrのメニューに入れてGUIを提供する方がfruitfulかも。
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