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公衆衛生学 (Public Health)

Latest update on 2017年2月13日 (月).


講義の目的と概要

本講義では,「公衆」,即ち,地域社会で普通に生活している人々,あるいは各種機能集団の人々の健康を保持増進するための理論と方法について学ぶ。

そのためには「健康」を定義することが必要であり,本当はそれが実に難しい。保持増進するための理論と方法といっても,社会条件や健康観が違えば違ってくるので,社会の文脈に即した理論でなければならない。だから,この講義を受ける際に常に注意して欲しいことは,その話で論じられている「公衆」はどういう集団を指しているのか,ということである。

一つだけ確かなことは,種類はいろいろであるにせよ,公衆衛生学の対象が個人ではなくて人間集団だということである。この点は多くの他の専門科目と異なるので,注意されたい。

講義の計画と内容

疫学については時間が足りないため,ごく基礎的なことだけ説明する。別途参考書などを参照し,自習して欲しい。実は疫学・生物統計学に限らず,公衆衛生学で扱うトピックはそれぞれ広大な裾野と奥行きをもっているので,本講義はあくまでも概論(とくに制度,法制,枠組み,方法論を中心にしたもの)と考えて欲しい。

後期月曜3限,B201で実施。但し10月31日は予防接種のため休講,補講を11月7日の5限に行う。

  1. 公衆衛生学とはどういう学問か? 健康とは何か(10/3,配付資料)
  2. 疫学・生物統計学(1)(10/17,まとめ資料)
  3. 疫学・生物統計学(2)(「因果関係」以降)(10/24,オッズ比などの計算の自習用資料)
  4. 保健統計・医療法と医療制度(11/7,3限,配付資料(一部削除),約6MB)
  5. 地域保健とヘルスプロモーション(11/7,5限,配付資料(一部削除))
  6. 母子保健・親子保健・学校保健(11/14,配付資料)
  7. 老人保健(11/21,配付資料より詳しい資料)
  8. 国際保健(11/28,配付資料)
  9. 感染症とその予防(12/5,配付資料(若干加筆修正))
  10. 疾病統計・慢性疾患の予防(12/12,配付資料(若干加筆修正))
  11. 衣食住の衛生(12/19, 資料(拡大版))
  12. 産業保健(12/26, 資料)
  13. 精神保健(1/16, 資料)
  14. 環境問題と公害(1/23, 資料)
  15. 期末試験(1/30,3限は他科目の試験のため5限,2016年度期末試験問題同解答例)

参考:2015年度期末試験問題同解答例2014年度期末試験問題同解答例2013年度の期末試験問題同解答例2012年度の期末試験問題同解答例

成績評価と基準

期末試験及びミニレポートによる平常点評価による。なお,期末試験は持ち込み不可である。期末試験で合格基準に達しなかった場合,翌週の再試験を受けることができる。

(2017年2月13日追記)期末試験の素点だけで合格に達した者は少なかったが,平常点を加えた結果,全員合格となった。よって再試験は行わない。

参考書・参考資料等


リンクと引用について