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2013年9月のパプアニューギニア往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2013. Last Update on 2013年9月23日 (月) at 14:02:50.

【第3日目】 久々に十分な睡眠が取れた(2013年9月14日)

いろいろ片付いていないことはあるが,このところ夜行便移動などで疲れが溜まっていたので,意を決して十分な睡眠時間を確保した。目覚ましをかけないでおいたら,目が覚めたのは現地時刻9:30だった(日本時間では8:30)。約8時間眠ったことになる。

明日からウェスタン州のダルーに飛ぶので,今日のうちに必要な準備はすべてしておかねばならない。が,現地のホテルとセスナを飛ばしているMAF(教会運営の航空会社?)に再三連絡しても返事が来ないのが恐ろしい。

もし泊まるところがなかったら,どこか転がり込めるところはありそうだが,その人たちにも連絡がつかない。既に村に入っている先発隊からも返信がない。あの地域一帯のネットが落ちているんだろうか?エアウェイズホテルの展望レストランに続く空中回廊

ともあれ,まずは朝食。10:00を過ぎてしまったのでSeven C'sというコーヒーショップで,クロワッサン1個とコーヒー。早くプールサイドのレストランに行けば無料だったと思うが,まあ20キナだからいいか。Tall Blackだったか,コーヒーも美味だったし。その後,マレーシアのVistanaと同じくカードキーを差し込んで操作するようになっているエレベータ(けれども,エレベータホールへの入り口にカードキーを差し込んで開けた直後にエレベータに乗ったら,カードキーを差し込まなくても7階のボタンは押せた)で7階へ。飛行場が一望できる空中回廊を通ってSpaと書かれているプールの方へいくと,大変眺めが良さそうなレストランがあった。今日は昼夜兼用でここで食べることにしよう。昨夜のレストラン・バッカスはドレスコードもあったし高級すぎた。

ホテルの中にはdunhillとか格好いい売店がいくつもあるのだが(服地から背広を仕立てる店まである),ATMはない。ここはカードが使えるので必要ないといえば必要ないからか? 現金を追加で引き出すのは,明日早めにチェックアウトして空港でするしかないな。

今日絶対にすべきことは,去年B君とプレゼントすることを約束したフォトフレームの仕上げと,調査フォームを完成させてプリントアウトすることだ。リチウムバッテリ類の充電も,ここでフルにしておくべきだろう。後は余裕があったら,某査読をするつもり。調査地まで持ってくるのもどうかと思ったが,間に合わないので仕方がない。帰国翌日が締め切りなので,最悪,復路ケアンズ1泊と日本への飛行機の中で査読を終わらせねばならない(あまり今は考えなくないが)。

フォトフレームの仕上げはすぐにできた。調査フォームは若干難航中。まあ,いわゆる半構造的面接だから,細部までは詰められないのだが。とはいえ,ここでの苦労が調査時に生きてくるはずなので足掻いてみる。

調査対象地出身で,今はKiungaという町でHealth Officerとして働いている人からメールの返事が来た。Daru居住の彼の姉であるLさんに電話番号を教えてくれたとのこと。メールが着いて間もなく,Lさんから着信があり,明日,空港に迎えに来てくれるとのこと。大変ありがたい。これで,最悪,ホテルがダメでもLさんの家に転がり込ませて貰えそうだ。

現地時刻19:00頃,漸く調査票が完成した。再三見直ししたから大丈夫だろう。共同研究者にメール添付で送信し,これから昼夜兼用の食事をしてくる。印刷はその後の予定。Airways Hotel展望レストランの晩飯

7階の展望レストランは,離れの「バッカス」よりも明るく(おかげで,前野ウルド浩太郎『孤独なバッタが群れるとき』東海大学出版会を読み進めることができ,初心忘るべからずというか,研究意欲が湧いてきた),ややカジュアルな感じだった。でも生演奏はあったし(Bossa Nova/Jazz系統の音楽),料理もトニックウォーターと豚肉の照り焼きと蒸し野菜を頼んで80キナとリーズナブルであった。豚肉が分厚くて大きくて柔らかく,添えられたポテトも美味であった。

部屋に帰ってきたのは現地時刻21:00近かった。すっかりベッドメイクなどされていたのだが,これからiP100で印刷しなくてはいけないので,まだ眠るわけにはいかない。明日は現地時刻6:30には起きたいところだが。

1枚だけ印刷して後はコピーにしようかとも考えたが,コピーでは細かい文字が見えないかもしれないのと,考えてみればインクカートリッジが古くなってきた(たぶん予備として持参したのが,3年くらい前に買ったものだと思う)ので,とりあえず30枚両面で60部作った。あとは生体計測用の記録用紙も作る必要があるか? ということで,3部作ってから眠った。

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