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2015年2月のカンボジア弾丸往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2015. Last Update on 2015年4月2日 (木) at 10:04:49.

【第4日目】 カンボジア三日目(2015年2月16日)

6:30起床。メール送受信してから,今日もバイキング形式の朝食。昨日はチャーハンと野菜炒めが出たが,今日は代わりにビーフンとヨーグルトが供されていた。他は二日とも同じようなメニューだったけれども,そこそこ美味だった。

8:15頃にトゥクトゥクでセントラルマーケットに向かった。5分程度で着き,料金は3ドルだった。チップをいくら渡せばいいかわからなかったが,雰囲気で2000R渡したら,それで問題なかったようだ。最初,マーケットのどこに生鮮食料があるのかわからず,衣類や貴金属や宝石ばかり売られているなあと思っていたが,生鮮食料品と軽食店は一ヶ所に固まっていて,それが凄い規模だったので,見て回るだけでも大変だった。軽食店で食事をしている外国人観光客がたくさんいたのに驚いた。
The Central Market of Phnom Penh

そこから歩いてオルセー市場に向かった。着いてみると,こちらは外国人がほとんど見当たらず,3階までぎっしりと多種多様なものが売られていた。昔の秋葉原のような電子部品店が固まったところや,中国の市場のように生きている鳥が固まって売られているところ(その場で締めてもいる)もあったし,装飾品や青果類なども売られていた。豚の丸焼きを売る店が固まっているところもあった。
ブタの丸焼き売り場

その後はさらにオリンピック市場に向かった。こちらは市場の回りにちらほらとあるだけで,あまり生鮮食料が売られていなかった。その代わりに,衣類は膨大な量が売られていたし,2階に上がる階段にはエスカレータが併設されているなど,きれいな市場だった。

そこからマラリアセンターを目指して歩き,途中,Lucky Burgerという(中国系の? もっとも旧正月のために中国風の飾り付けをして中国風の音楽を流しているだけかもしれないが)ハンバーガーショップに入って昼食をとった。けれども,市場の中の店の方がずっと安くて,しかも美味しそうなので,プノンペンではこういうファストフードはまだまだポピュラーにはならないだろうと思われた。昼時だというのに空席が目立った。マーケットの露店では1ドルで美味しくて温かい食事ができるのに,ハンバーガーとポテトとコーラのセットで3ドル50セントでは魅力に乏しいのだと思う。

ハンバーガーショップを出てからマラリアセンターがあるはずの場所に向かったが,結局確認できなかった。新しい情報が載せられているのでwebサイトに載っている住所を信じていたのだが,どうやら移転したようだった。メールでも出しておけば良かった。ともあれ,ここでいったん宿に戻った。

暫く部屋で涼んでいたらソタさんと約束した15:00になったので,ロビーに出た。ロビーには2台のコンピュータとプリンタがあって,紙さえ持ってくればプリントも無料でできそうだった。このコンピュータでWHOのサイトにつないで,院生にSTEPsの結果について話していたら,交通渋滞のため少し遅れたと申し訳なさそうにソタさんがいらした。しかしこれくらいは遅れたうちに入らないと思う。カンボジアの勤務時間は7:00-11:00,3時間の昼休みを挟んで14:00-17:00とのことだったが,学生もきちんと7:00から授業を受けるらしい。ソロモン諸島では考えられない勤勉さだ。

ソタさんに保健省に連れて行っていただき(保健省のオフィスは,以前はぼくらが泊まっているホテルから歩いて行ける場所にあったそうだが,現在はかなり離れた場所にある),Department of International Cooperationの担当の方と名刺交換して少し話をすることができた。
カンボジア保健省,英語とフランス語とカンボジア語が併記されている
隣の建物に入っているNational Institute of Public Healthの副所長とも名刺交換して,肥満と健康に関する調査をすることについてディスカッションした。この研究所にはSchool of Public HealthとSchool of Nutritionがあって,それぞれの修士号を取れるそうだ。栄養学の修士課程には12人の学生がいるけれども,栄養学を専門にしている教授がまだいないので,インドネシアやイギリスの大学と提携して指導して貰っていて,今度初の修了生が出るとのこと。既に24時間思い出しや食事記録などで食事調査はしていて,何かソフトを使ってエネルギーや栄養素摂取量は計算しているという話をされたので,カンボジアの食品成分表があるのか尋ねてみたが,副所長はそこまでは知らないとのこと。調査をするには,カバーレターと申請書を提出し,2ヶ月ごとに開かれる倫理審査委員会で審査を通ったら保健省に調査許可を申請すると10日以内くらいに手続きが完了するそうだ。NIPHとMOUを結んで院生を長期滞在させて調査することもできるだろうという話も出たので,それも考えてみよう。

ホテルに戻ってから晩飯に出た。入り口の装飾が中華風なのが若干不安だったが,タコスの店に入ったら,内装はオシャレな感じで,何よりもチップスやタコスやスープが安くて美味かった。

帰り道,コンビニでお土産を買った。AEONで目を付けていた胡椒やヤシ砂糖が売られていて,おそらく半分くらいは観光客の需要も見込んだ品揃えをしているのだろうと思われた。このコンビニまで徒歩1分程度という立地から考えても,いいホテルだと思う。

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