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国際情報検索
Latest update on 2017年5月8日 (月).
授業のテーマと到達目標
国際保健分野では英語による情報検索とその読解,分析がきわめて重要である。
本講義では,実際の国際保健分野における問題を各自選んで系統的に文献検索を行い,レビュー論文を書くことを目的とする。そのため,WHOやFAOなどの国際機関のレポートやニュースリリース,学術雑誌掲載論文などの情報源から適切な情報を得る方法,その情報をまとめる方法などについて説明する。まとめたレビュー論文を参加者間で討論することで理解を深める。
講義室としてB202を予定していたが,2017年度選択者が1名だったので,E501で実施する。
授業の概要と計画
- [4/11] この講義の概要 配付資料
- *授業のテーマと到達目標
- *授業の概要と計画
- *情報検索の留意点
- *レビュー論文とは
- ※原著論文の例/レビュー論文の例
- [4/18] WHOと米国CDC,ProMEDメール等から感染症等の流行状況と対策について
- (演習)
- World Health Organization
- WHO神戸センター
- WHO疫学週報(神戸大学大学院保健学研究科の事業として1999年から継続してきた,Weekly Epidemiological Recordの抄訳)
- Center for Disease Control and Prevention, USA (CDC)
- 国立感染症研究所・感染症情報センター
- ProMED-mail(国際感染症学会により提供されている,新興感染症情報がメールで得られるプロジェクトのサイト)
- [4/25] UNHCR,UNICEF,FAOから難民や子供の栄養・食糧問題を知る
- (演習)
- 飢餓については,WFPの数字で見る飢餓だけでは「健康で活動的な生活を送るために必要かつ十分な食糧を得られていません」の基準値が不明なので,ソースとして上がっているFAOの世界の食糧不安の現状 2015を参照。
- 肥満については,GBD2013の結果が掲載されているLancet論文を参照。
- 世界の糖尿病の状況についてはIDFのDiabetes Atlas(現在,第7版が最新)を参照。
- ヨーロッパにおけるシリア難民の健康問題については,日本のメディアからはほとんど情報が得られないので,英語で検索する。WHO-EUROの移住と健康の特集ページがわかりやすい。一般に感染症が持ち込まれるリスクは低く,むしろ生活環境の変化や移動・難民生活のストレスなどによる慢性疾患や暴力や外傷が大きな問題と書かれている。あとは,2016年末にCDCが発表したSYRIAN REFUGEE HEALTH PROFILEか。
- [5/2] WHOや米国NCI等から世界のがん対策について知る
- (演習)
- [5/9] レビュー論文あるいはメタアナリシスの読み方と書き方についての実践演習
- (配付資料)
- ■文献管理フリーソフト情報:Mendeley(日本語による紹介記事,元ヘビーユーザによる記事),JabRef(日本語による紹介記事),ReadCube(日本語による紹介記事,別の紹介記事)
- [5/16] (論文のまとめ方について個別相談に応じる)
- [5/23] (休講〜各自論文をまとめる。5/29・17:00までにメール添付で提出すること)
- [5/30] レビュー論文発表・討論会
成績評価と基準
各自の書いた論文・発表内容や他の発表者へのコメントなどから総合的に評価する。
履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
ある程度の英語の理解力は必要である。
オフィスアワー・連絡先
火曜日18:00〜18:30,E707
学生へのメッセージ
英語による情報検索は今後必須なので,多少英語が苦手であっても,頑張って参加することをお薦めする。
参考書・参考資料等
随時提示する。
キーワード
国際保健,情報検索
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