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Latest update on 2020年10月5日 (月).
グローバリゼーションが進行した現代において,国際保健学が重要なことは明らかです。パンデミックは感染症に国境がないことを示していますし,日本は食糧を含む多くの資源を海外からの輸入に頼っており,海外の資源産出国の人々の健康維持は,安定的な食糧確保のためにも必要です。
本講義は,国際的な視点で健康問題を研究したり実践活動をしている教員が,オムニバス形式で,国際保健学の主要テーマのいくつかについて論じます。共通教育科目の1つであり,国際都市である神戸に位置する神戸大学医学部保健学科の特徴の一つとなっている科目です。
実際に世界ではどのような健康問題が起こっているのか,グローバリゼーションに伴って国内で起こる健康問題にはどのような影響が現れるのかといったことについて,具体例に触れ,考えることで,国際保健の視点を学ぶことが到達目標となります。
後期月曜1限,全専攻2年(検査技術科学専攻のみ選択,他専攻は必修)
2020年度はZoomで実施します。Zoomのアクセス情報はBEEFでお知らせします。レポート提出もBEEFからお願いします。
順序 | 日程 | 内容 | 担当教員 |
---|---|---|---|
1. | 10月5日 | 国際保健学の視座(資料) | 中澤 |
2. | 10月12日 | 開発途上国での国際協力の実際:開発途上国で行われている感染症対策などの国際協力について | 亀岡 |
3. | 10月19日 | 保健医療専門職による国際協力活動の現状と課題:看護の立場から | 小寺 |
4. | 10月26日 | 渡航医学 | 大路 |
* | 11月2日 | (グローバルヘルス合同大会のため休講) | |
5. | 11月9日 | 国際母子保健 | 松尾 |
6. | 11月16日 | 国際保健における重要な寄生虫感染症とその対策 | 入子 |
7. | 11月30日 | 世界で蔓延しているNCDにおけるphysical activityの重要性について:リハビリテーションの立場から | 小野 |
8. | 12月7日 | 日本の外国人患者、海外在住日本人:医療を受ける人の多様性、多文化共生 | 上杉 |
各教員がBEEF上でレポート課題を出し,提出されたレポートを,主として国際保健の視点をどれだけ学べているかという観点から評価します。
8人の教員が分担しているので,最低4つのレポートを提出してください。各レポートを25点満点で採点し,合計します。5つ以上のレポートを提出した場合は,点数の高い4回を合計します。
レポートはBEEFで提出してください。提出期限は各教員が設定しているはずですが,原則として1週間後までになっています(期限内に提出し損なったけれども提出したいという方は,各教員にメールで相談してください)。レポートで評価するという性質上,再試験はありません。合格点に満たない場合は再履修となりますのでご注意ください。
※レポートはガイドラインに従って書いてください。
各教員の研究や実践活動に基づく内容が中心になるので,講義を真面目に受講しないとレポートが書けません。基礎的な内容は,参考書に挙げた文献を自習することをお薦めします。
質問や相談がある場合,中澤(minato-nakazawa[atmark]people.kobe-u.ac.jp)までメールで連絡くだされば,内容に応じて適切な教員に転送します。直接面談が必要な場合も,まずメールで連絡ください。わかりやすいように,メールのタイトルを「国際保健講義について」としてください。
ヒトやモノや情報が世界中を駆け巡る現代において,健康問題に対する国際的な視点の重要性はますます高まっています。本講義を通じて,まさに現在起こっているさまざまな問題に触れ,広い視野を身に付けてくれることを望みます。
とくにありません。
とくに指定しません。
国際保健,健康格差,感染症,NCD,母子保健,国際協力