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個別メモ
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【第613回】 金曜日(2006年8月18日)
- 5:50起床。息子を起こして基礎英語Iを聞かせ,食事の用意をして一緒に食べてから,洗濯物を畳んだり,新たに洗ったのを干したり,カラカラに乾いていた庭のバケツ稲に水をやったりしていたので,家を出るのがやや遅くなり,新幹線に乗り遅れた。往路あさま514号。
- 午前中は地域保健実習学生の相手をしてからソロモン調査関係の仕事。しかし捗らず。MS AccessのデータをOpenOffice.orgのBaseで開いてみたら,生年月日が2019年だとか2027年だとかいうレコードが入っている。たぶん変換にバグがあるのだろうが,これではBaseは使えないな。ではEpiInfoではどうだろうかと思って開いてみたが,やはり2019年や2027年はあるなあ。教室のMS Accessを使わせてもらうしかないか。
- 今日,妻と娘が阿蘇から帰ってくる予定になっていて,台風10号が熊本を直撃しているから飛行機が飛ぶのかどうか心配だったが,SNAのサイトで確認したら無事に出発したようだ。
- 図書館に本を返してから生協に行ったら休みだったので,交差点の中華料理屋で中華丼を食べてきた。それにしても暑い。汗を滝のように流しながら研究室に戻ってきたが,これはクーラー無しでは仕事にならないな。
- 森山さんの日記で目に付いたZAKZAKの記事なんだが,少々筋違いか。それに,本論より1年前に出た「反論」という日本語はなかろう(違う疾患の話をしたって論理的に「反論」にはならないし。そういう意味で是非を問うなら損失余命か何かを計算してみなくてはならないが,それはされていない。たぶん無理なんだろうが)。ZAKZAKはDaily Newsの記事を参照しているスタイルで,元論文は明記されていないが,いろいろ検索してみると,たぶんBaylin A, Hernandez-Diaz S, Kabgambe EK, Siles X, Campos H (2006) Transient exposure to coffee as a trigger of a first nonfatal myocardial infarction. Epidemiology, 17(5): 506-511.だろう。心臓発作を起こした患者をリクルートして,心臓発作を起こす以前の時期を対照として,コーヒーを飲んだ後の1時間に心臓発作を起こすリスクが上がるかを調べるケースクロスオーバーデザインである。コーヒー飲用が心臓発作を起こすトリガーになるかどうかという,超短期の影響をみているので,他の疫学研究とはみているフェーズが違う。また,すべての人が心臓発作を起こすためのリスク構成要因をもつわけではないから,この知見では母集団が限定される可能性がある(調査データをみるときに母集団が何かをはっきりつかむことは本質的に重要だと思うが,マスメディアによる研究紹介で,その点で満足がいくものは滅多にない)。しかも,ZAKZAKの記事では,意図してかどうか不明だが,毎日4杯以上コーヒーを飲む人ではコーヒーを飲んだ後の1時間に心臓発作を起こすリスクは上がらない(RR=1.06, 95%CI=0.69-1.63)という結果が省かれている。何だかともかく,意味不明な記事だった。
- 2006年度日本OSS貢献者賞というのがあると,./Jで知った。これはRの国際化に主要な役割を果たした(というよりも,ほとんどお一人でやってしまわれた)なかまさんを推薦するしかなかろう。
- あれ,MS Access 2000で開いても同じだな。2019年,27年,29年生まれの人がいる。入力の時に範囲チェックをかまさないはずはないから,バージョンの違いだろうと思うのだが,2003で開けば直るのだろうか? 関連して思い出したのだが,間違えようがない簡単な計算のはずなのに,まったく違う値が入ってしまっていた表もExcelとWordで作られたものだし(どうしてそんなことが起こったのか見当もつかない),原因をソフトに求めたくなってくるが……でも,やはり使い方か。原則どおり,表計算ソフトは入力のみにして,計算は過程も保存できるソフトでやらせるべきだったんだろう,学生実習であっても。今回のも,入力はAccessにしたにせよ,タブ区切りテキストに変換して送り直してもらう方がいいな。
- 来週までに教員評価の書類を確認して提出しなくてはならないのでその作業をやっていたら20:00を過ぎた。
- さっき見当もつかないと書いた問題は,やはり使い方が悪かったらしいことがわかって,教授に説明しなくてはいけなかったんだが,帰られた後だったので,メールを打ってから帰途に着いた。
- 復路あさま549号。高崎駅でくまざわ書店に寄って,井上ひさし+いわさきちひろ『井上ひさしの「子どもにつたえる日本国憲法』講談社,ISBN 4-06-213510-8(Amazon | bk1)を衝動買いして一気読みしたのだが,これは確かに子供に読ませるのに良さそうだ。日本国憲法の考え方は決して古くないという主張には大賛成。
- 何度も書いているが,日本国憲法の前文に「正当に選挙された国会における代表者」とあるのは,選挙に力点があるのではなくて,不当な代表ではいかんということなので,ランダムサンプリングは否定されていないと思う。かつては技術的に無理だったが,今ならできるので,考慮してみてもいいと思う。少なくとも民意を適確に拾うには政党政治より優れているはず。
- 明日は,というか,0:00を過ぎたからもう今日だが,朝から少年野球の試合に行かねばならないので眠らなくては。
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