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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1265回】 WBC開幕だけれども(2009年3月5日)
- microSDHCの抜き差しをしたときにうっかりTodayのG-Alarmを止めてしまったようでアラームが鳴らず,目が覚めたら7:00だった。不覚。食器洗いとか食事とか急いで済ませ,長野駅に自転車を飛ばしたのだけれども,往路あさま512号。今日はWBC開幕だが,とても見る暇はないだろう。
- 前橋も風は冷たいが素晴らしくいい天気だ。こういう日は自転車を漕ぐのも気持ちがいい。
- しかし花粉が相当舞っているようで,目がしょぼついて仕方ない。仕事の効率が落ちる。
- 一木会案作りとか,某原稿の直しとか。
- 昼食はとよだの日替りを食べつつ『宇宙創成(下)』。ますますダイナミックになってきたと同時に,宇宙論の発展に明確なパースペクティブを与えてくれる(一般論として,それを鵜呑みにしてはまずいかとも思うが,サイモン・シンの構成力と,流れるような論理明晰な日本語に訳した青木薫の翻訳力には脱帽である)。ホイルとガモフは伝記を読んでみたい人だな。いや,ガモフの伝記はどこかで読んだことがあるかもしれないが,これまで思っていた以上に興味をひかれる人物だ。
- 午後は某原稿の直しを進めつつ教務仕事とかオセアニア学会出張関係の交渉とか。
- 一木会は議論が盛り上がった。院生研究発表は研究の前提とする部分への本質的な突っ込みがあった。スタッフ発表は予定されていた演者がインフルエンザのため,急遽,医学哲学・倫理学の服部先生による話題提供に変わったのだが,MSMのHIV感染の話で興味深かった。CSW対策の方が合理性に訴えられる分だけ成功する可能性が高いと思ったが,売春(MSMの場合もそういうのか知らないが)以外の理由の場合は対策が難しいだろうと思われた。公衆衛生における集団防衛的な観点を別にすれば,個人の予防は価値観の問題になってくるので,肺がんやCOPDのリスクが上がろうとも喫煙を止められないという人に禁煙を強制できないとか,マラリアに罹ろうとも寝苦しかったり息苦しかったりするから蚊帳には入れないという人を無理に蚊帳の中で眠らせることができないとかいったのと同じ理屈で,性的快感が損なわれるのでHIV感染リスクが上がってもコンドームをつけないという人にコンドーム着用を強制できないことになるからだ。KAPモデルでいうと,健康教育はKnowledgeの変容までは比較的達成が容易だが,AttitudeやPracticeはなかなか変えられないという問題に帰着する。最低限できることは,関係するすべての人に十分な知識を提供し,自由な意思決定における不公正がないような社会的環境を整える(というのは簡単だが実現は難しい)ことくらいだろう。リスクが100%でベネフィットがゼロなら話は簡単だが,例えばリスクが2割増しになるような状況で,主観的ベネフィットを犠牲にできるかどうかは,自分の人生のタイムスパンをどう捉えているかということと,健康にどれくらい価値をおいているのかという点にかかってくると思う。しかしそれを変容できるような教育は,普通イメージするような「教育」の域は超えていると思う。
- Firefoxが3.0.7に自動更新されたが,基本的にセキュリティフィックスのようだ。
- 帰る前にデータ解析依頼メールが届いたが,明日に回すことにした。復路あさま553号。『宇宙創成(下)』を読み進めながら『告白』を聴く。スルメのようなアルバムだと思う。「長い目で見てよ」でハシエリ以外の2人がリードボーカルをとる部分があるのだが,意外に良い。というか,「長い目で見てよ」は大傑作。
- 帰宅後,佐久鯉の刺身と吸い物を食べながらニュースを見ていたら,WBCは当然のことながら4-0で日本が中国に勝ったようだ。
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