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【第1441回】 土曜は家で仕事(2009年10月24日)
- 土曜は5:30起床。息子が剣道の試合だというので握り飯を作ってやった。娘はソフトボールの練習は元々日曜だけの予定だったのだが,中学のクラスでインフルエンザらしい早退者が大勢出て剣道の部活は停止になってしまったそうで,本人ものどが痛くて咳がでるというまさに初期症状なので家で休ませておく。この時点でのリレンザ噴霧は効くはずだが。
- 新型インフルエンザのワクチンは,基準は満たしているというが,副反応の程度と頻度と,期待される効果の両方を考えると,普通の健康な人が打つ必要はないと思う。医療従事者とハイリスク者を除けば分の悪い賭けだと思う。そういえば,沖縄のホテルで,米国でも4割以上が「受けたくない」と答えているという内容の背景でワクチン接種風景が流れているニュースを見た。注射筒に入ったワクチンを鼻に入れて吸入させていた。日本は不活化ワクチンだから皮下注するしかないのだが,河岡義裕・堀本研子『インフルエンザ パンデミック:新型ウイルスの謎に迫る』講談社ブルーバックス,ISBN 978-4-06-257647-5(Amazon | bk1 | e-hon)によると,米国は弱毒生ワクチンなので鼻に噴霧するのだそうだ。同書によると,フルミストという名前のこのワクチンは,偶然発見された弱毒株のHAとNAを流行中のものに変えてワクチン株とするのだけれども,2歳以下と50歳以上は適用除外とされているとのこと。わずかな変異でも病原性が大きく変わってしまうということを,同書のワクチン以外の部分ではさんざん言っているわけで,もっと病原性が発現する機序がはっきりとわからないと使うのは躊躇われるから,生ワクチンを日本で認可していないのには一理あると思う。もちろん不活化ワクチンでは鼻や喉にウイルスがとりつくところでブロックできないわけで,感染拡大防止効果は生ワクチンより落ちるが,重症化を防ぐだけでも意味はあるだろう。だからワクチン接種に際して重要なのは,放っておいた場合にどれくらい重症化するリスクがあるかどうかのはずで,南北アメリカ大陸の重症化リスクからしたら,むしろ米国では細胞性免疫はつかない代わりに副反応が少ない不活化ワクチンを打つべきではなかろうか。日本はこれまでのところ重症化のリスクが低いので,ぼくは,普通の健康な人はワクチンを打たなくていいと思う。鳥取県が大学受験生もワクチン接種という方針を打ち出したというテレビニュースがあったが,試験当日に症状がある場合だけが問題なのだから,本当はインフルエンザのせいで受験できなかった場合のみ(要診断書として)別途再受験を認める,つまり大学が1回だけ(前期と後期があるから2回かもしれないが)余計に入試をしてあげれば済む問題だと思う。もちろん入試関係者は問題作りの手間が2倍になるし,試験監督の時間も増えてしまうわけだし,入試ということで手続きの公正と平等を担保することも面倒だが,安保闘争と大学紛争の頃には無試験で入学できたり逆に入試がなかったりした年もあったらしいので,そういうことに対して,社会全体が(1年だけでいいから)寛容になればいい。国内で臨床試験されていない輸入ワクチンを見切り発車で使ってしまうとか,ハイリスクグループでない「大学受験生」に,十分にあるとは言い難いワクチンを回すよりは,よほど筋がいいsocial engineeringだと思う。
- これからしばらく,コンピュータで作業をするつもり……だったのだが,疲れが出て昼寝してしまったのは失敗だった。
- プロ野球はパリーグもセリーグも残念な結果に終わってしまったが,シーズン1位のチームが日本シリーズ進出ということだから,まあ今年の実力通りということか。それでも,ドラゴンズの最後に登板した伊藤選手は将来楽しみだと思えたし,立浪選手の最終打席も痺れた。
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