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【第1645回】 火曜だったことにDellの広告FAXで気付く(2010年7月27日)
- 5:10起床。朝食をとり,メール送受信などしてから自転車で出発。往路あさま504号。ジョン・F・クラウリー(山本雄士・訳)『奇跡は起こせる:わが子を救うため、新薬開発に挑戦したビジネスマン』宝島社文庫,ISBN 978-4-7966-7784-4(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。子供3人のうち下2人が遺伝的難病であるポンぺ病に罹患していたため,バイオベンチャーを立ち上げて新薬を開発し,子供たちの延命に成功中の著者の手記。先週末から上映されている,ハリソン・フォード主演の映画『小さな命が呼ぶとき』で取り上げられた実話だが,本書は原作でもノベライズでもなく,父として,夫として,ビジネスマンとしての立場から,自分の半生を語っている。著者はぼくより若く,長男と長女の生年も我が子らと同じだったので身近に感じるが,自分が彼の境遇におかれたら彼のように行動できるだろうかと考えると,自信をもってできるとはいえない。ぼくも行動力はある方だと自認しているけれども,著者がやったことは生半可ではない。また,本書で何度も語られる思想として,QOLに1つの軸しかないと考えると恵まれない家族のようにみられてしまうかもしれないが,すべての人がどこか違っているわけで,かなり珍しい体験をできていると考えれば,病気も多様性の1つに過ぎないし,別の面では恵まれているかもしれない,という考え方はとてもポジティブだ。その裏側では,そう考えなくてはやっていられないほど大変な暮らしだとも思うのだけれども,著者やポンぺ病に罹っているお子さんたち自身の言葉から学ぶべきことは少なくない。ただ,訳のせいかもしれないが,口述かと思わせる文体がかなり読みにくく,読了に時間を要したのと,話題が行ったり来たりするのと,ベンチャー立ち上げの具体的・客観的な記述が少ないのが残念だった(同じ理由で,海軍兵学校卒のアメリカンな愛国者でアイリッシュでカソリックな著者の価値観には共感できない部分も多々あるが,仕方ないところか)。むしろ映画のノベライズがあったら,その方が読みやすいと思う。けれども,本書には著者の考え方や感じ方がほとんどナマの形で書かれていると感じ,それだけにインパクトは強かった。訳者の山本雄士氏は,東京大学医学部医学科卒の医師であり,かつハーヴァードビジネススクール(HBS)のMBAをもっているという変わったキャリアの人だが,本書を訳そうと思ったのは,著者クロウリー氏もHBSの同窓で,山本氏の在学中に,クロウリー氏の体験談であるFather's Loveという話が教材として取り上げられていたからだそうだ。なるほど,とも思いながらも,これを教材としてどういう講義あるいは演習をしたのかが気になった。
- Show's Hot Cornerから知った,日経サイエンスのオンライン格付けの落とし穴という記事は,まあ,そうなんだろうなと思わせる。
- Firefoxが自動更新されて3.6.8になった(窓の杜の記事によると,深刻度は最高だったそうだ)。研究室に着くと,FAXにDellからの広告が届いていた。毎週火曜日に同じような売り出し広告を送ってくるので,止めてほしいのだけれども,まあ1枚だからいいかと思って放置している。今日は夕方から疫学勉強会と准講会の幹事会と忙しいが,それまではいくつかの英文を打とうと思っている。
- しかし,こういう日には,地域保健実習の学生がやってきたり,統計相談が舞い込んだり,果ては北関東医学の校正委員の仕事が降ってきたりするので,結局あまり英文は打てないままである。が,北関東医学仕事を終わらせたのでいいことにしよう。一番の悩みどころは,英文目次のcapitalization ruleとして3文字の関係代名詞をcapitalizeするかどうかという問題で,UCLAではWhoとしている例もあったけれども,結局3文字の機能語なのでcapitalizeせずwhoでいいことに決めた。
- AcerのP1200Bというプロジェクタは魅力的だ。これとVAIO Zの組み合わせであれば,かなりオールマイティに使えそうだと思われた。実は,東大から昨日届いたCD-Rがフォルダだけあって中身がないように見えたのだが,そんな風に見えるのはいつも使っているLet's Note Y5だけで,デスクトップマシンにつないだ外付けドライブではちゃんと全部見えたので,いよいよY5から次の機種へ乗り換える時期が近付いたと考えられ,現状では乗り換え先がVAIO Zしかないような気がするのだ。PanasonicがCore i5かi7の1400x1050のYシリーズを出してくれない限り,VAIO Zへ乗り換えることは,ほぼ確定だな。
- 疫学勉強会の後で准講会幹事会があり,メール送受信をしてから帰ろうとしたら雷雨だったので,自転車は諦めてバスで前橋に出た。バスも遅れていたが電車も少し遅れてくれたおかげで上野行きに乗れて,復路あさま549号にはちょうどいい乗り継ぎ時間であった。
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