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個別メモ

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【第1935回】 朝は涼しいが真夏日になるらしい(2011年7月22日)

蚊をなめてはいけない
朝は涼しかったので,repellentをつけずに草取りをしたら蚊に刺された。やつらはこんなに涼しくても活動しているんだな。甘く見ていた。
風邪?
腰が痛いのは,いつも風邪を引くとなる症状なので,たぶん寝冷えしたのであろう。節制しなくては。
医学論文における統計処理の書き方指南書
最近受ける統計相談の半分以上は書き方の問題なので,Lang TA, Secic M (2006) How to report statistics in medicine: Annotated guidelines for authors, editors, and reviewers. 2nd ed., American College of Physicians, ISBN 1-930513-69-0(Amazon | bk1)の該当部分を見せながら説明すると解決することが多い。とても重宝している。
某公務
昨日の夕方お伺いを立てたメールに返事があったので,その続きをしなくてはならなくなった……が,新たな不明点が出てきたので,再びお伺いを立ててみた。ということで,某公務は後回し。
某公務続き
今日は人類学会シンポジウム演題登録締切日なので,それが最優先か。でも,とりあえずは昼飯に行ってからだな。と思っていたが,後回しにしたかった某公務の引っ掛かったところのチェックをしていたら13:00を過ぎてしまった。これからとよだに行くのだが,日替わりランチは売り切れかも。
『なさけないけどあきらめない』
まだ残っていた日替わりランチを食べつつ,鎌田實『チェルノブイリ・フクシマ なさけないけどあきらめない』朝日新聞出版,ISBN 978-4-02-330966-1(Amazon | bk1 | e-hon)の続きを読み,読了。今日読んだところは巻末の対談のところ。相手は,長崎大学教授で被ばく医療の専門家である山下俊一氏,1999年のJCO臨界事故の時に原子力安全委員会の委員長代理だった,原子力村のインサイダーである住田健二氏,脱原発の理論家である田中優氏という,まったく立場の違う3人であり,鎌田さん自身がこの3人の誰とも少し意見が合うところがあり,少し違うところがある,と明言されている。山下氏は,先頃,広瀬隆氏らから告発されてしまったが,原子力村からは一銭も金は受け取っていないそうだ。低線量放射線を浴びても「大丈夫だ」と言い続けるという,ある意味汚れ役をやってきたのは,チェルノブイリで活動してきた経験から,強制移住させられた人々の人生が如何に過酷だったかを知っているので,少しでも自分の家から強制的に離れさせられる人を減らしたいと思ったからだろう,と鎌田さんは推察している。もしそうならば,それは公衆衛生学的に「健康」を考える視点では一理ある。1986年にWHOの会議で合意されたオタワ憲章において,健康には前提条件として,平和・住居・教育・食料・収入・安定した生態系・持続可能な資源・社会正義と公平の8つが必要だとされているので,低線量の放射線によって発がん確率が上がることと,望まない転居によって住居や教育や収入などが不安定になることは,「健康」を保つ視点からは,どちらをより避けるべきか,という選択の問題になる。どちらを避けるのが正解とはいえない。病気は放射線曝露による発がんだけではないという意味で,山下氏の発言には公衆衛生学的に筋が通っている。ただ,山下教授は,傷ついた遺伝子は自己修復するから大丈夫だと言っておられるが,Mori and Nakazawa (2003)の死亡の雪崩モデルが正しければ,遺伝子損傷の起こりやすさは,それまでに蓄積した損傷量に比例する成分をもつので,次の放射線曝露があるまでに完全に修復されるのでない限り,加速度的に遺伝子損傷が増えて発がんに至る可能性はあり,その場合はワンショットで同じ量の放射線を浴びるよりも発がん確率は上がる可能性もあるはずなので,ぼくも鎌田さんと同じく,そこは山下氏には与さない。また,住田氏の発言から,自分の勘違いを知った。これまで,例えば食品行政についてリスク管理を農水省が,リスク評価とリスクコミュニケーションを食品安全委員会が担っている(少なくとも建前では)のと同じように,原発については管理を経産省下の原子力安全・保安院が,評価とコミュニケーションを内閣府の原子力安全委員会が担っているのかと思っていたが,まったく違っていて,管理推進は経産省本体,評価を経産省下の原子力安全・保安院が担っていて,原子力安全委員会は保安院をチェックするだけなのだというのだ。それではダメだから推進と規制を分離せよという提言を住田氏が2009年秋に新聞に書いたが変わらなかったということだ。田中氏が数字を挙げて,すぐに原発を停止しても,節電と自然エネルギーで対応できる,というのは,ある程度納得がいく。日本の毎年のエネルギー資源輸入額23兆円の使い方を変えればいいとか,自然エネルギー発電でのメンテナンス要員の必要性を雇用創出と結び付ける点など興味深かった。原子力関係の言説は,/.JのAC書き込みにあった西日本新聞記事にあるように,国策として情宣活動(プロパガンダ)が長年行われてきたこともあって,何が正しくて何が間違っているのか,どういうフレームでなされている発言なのかがよくわからなくなっている面があり,数字と一次情報だけに基づいて一度論点を整理し直してみる必要があると思う。他のところも非常に印象深い本だったので,後でちゃんと書評を書くつもり。
高校野球群馬県予選
とよだでは高校野球の群馬県大会の様子がテレビ中継されていて,(ハイライトビデオをみて)高崎高校が勝ったのもさることながら,桐生市商の3番に入っている2年生スラッガーが印象に残った(追記:前橋中央ボーイズ出身の広神全留選手。大会史上2人目のサイクル安打だそうだ)。
『ggplot2入門』
徳島大学の石田基広先生から,H.ウィッカム(著)石田基広/石田和枝(訳)『グラフィックスのためのRプログラミング:ggplot2入門』シュプリンガー・ジャパン,ISBN 978-4-431-10250-2(Amazon | bk1 | e-hon)をご恵贈いただいた。ありがとうございます>石田先生。以前書いたように個人的にはggplot2は好きじゃないのだが,その統合的な思想の美しさは認めるし,柏野さんからのご指摘にもあったように,探索的作図には非常に強力なパワーを発揮するパッケージだと思う。本書をパラパラと眺めると,実に多種多様なグラフが統一された思想の下で作れる環境になっていることに驚愕する。補遺Cによると,より細かい操作はgridパッケージでということなので,本書の先へ進むには,Murrellの"R Graphics"の2nd Ed.を読めばいいのだろうと思われる。
人類学会登録
16:30を過ぎ,人類学会参加申し込み登録と演題登録の締め切りが迫ってきたので,慌てて作業した。18:00までかかったが何とか完了した。

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