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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1984回】 まだ暑い前橋(2011年9月12日)
- 長野は朝晩寒いのだが,新幹線を高崎で降りると,まだ汗ばむくらい暑い。新前橋から自転車を漕いで大学に着くと背中が汗だくで気持ち悪い。今週末からPNGとソロモン諸島への出張なので,それから帰って来る頃には暑さも和らいでいるだろうと期待したいが,今週一週間は我慢だ。
- VAIO-SAでやらせている計算は2セット終わったので,昨日からデスクトップで実行を続けている1セットを除けば残り1セットだ。研究室に着いてすぐにjobを投入した。後は結果次第だが,とりあえず今週のセミナー当番なので,これまでに出た結果をまとめて,この話を紹介してみよう。たぶん従来のモデルとの比較も必要だろう。
- 試しに1つのデータセットのdxにSilerでfitさせると0歳を除けば概ねjust fitするなあ(かつ,単純な関数の当てはめに過ぎないので,すぐに結果が出る)。2年ほどfitしない年があるが,これは他のデータもやってみるべきだな。
- 午前中にオセアニア学会仕事も1つ終わらせた。
- やりたいことはたくさんあるが,優先順位の問題があるので,昼食後はsem関係の仕事をしようと思う。
- semを含む某論文の書き直し作業を進めた。semというかそれ以前のtslsについてやや詳しく調べたので,R実践活用勉強会で十分に説明することができた。やはりsemは勉強会ネタとしてはややハイレベル過ぎるかもしれない。でも,逆に言えば,これをマスターできれば強力な武器になるはずなので,基礎から押さえておくことは役に立つだろう。
- 21:00まで某論文書き直し仕事とかPNG調査の電話打ち合わせとか。復路途中,高崎で閉店間際のLABI1の本屋に寄ってみたら,暫く前から探していた,神永学『確率捜査官御子柴岳人:密室のゲーム』角川書店,ISBN 978-4-04-874240-5(Amazon | bk1 | e-hon)があったので購入。ネタはNUMB3RS風。登場人物はMR.BRAIN風。そういう意味では以前考えた統計探偵の事件簿と狙いどころは近そうだが,読了後の感想としてはマニアックさが足りなかった(もっと高度な確率計算をきっちりと式展開させるとか,ソフトへのデータ入力のディテールを書き込むとか,自分で使うだけのソフトで結果表示だけのためならマウスを画面のどこかでクリックじゃなくエンターキーを打つように書いてほしかったとか)。ある程度ミステリと確率論に慣れていたら展開に意外性はない(逆に言うと,御子柴が開発したというシミュレーションソフトの存在を別にすれば,この物語くらいの論理展開ができる捜査官がいてもまったく不思議ではない。性格設定にはリアリティがないが)。しかし,それでも楽しめる筆力はあった。確率計算やゲーム理論を扱いながらも,ビジュアルをかなり意識した描写になっていて,テレビドラマを念頭に置いて書かれているような気がする。主人公の名前と風貌から言って,これは間違いなくGAKUTOであろう。もう一人の主役級,正義感の強い女性刑事は,綾瀬はるか……ではまったくMR.BRAINと被ってしまうから,新垣結衣だろうか。あるいは多部未華子か貫地谷しほりでも面白い。強面の刑事は高橋克典だとイメージが合うなあ。テーマ曲はYUKIの「笑いとばせ」か。(追記)ちなみに,御子柴が開発したことになっているシミュレーションソフトの非現実性は,野崎まど「パーフェクト・フレンド」の友達方程式といい勝負だ。まあ,80%なら不可能ではないかもしれないが,データを増やしたところで予測性能はそんなに上がらないと思う。科学はまだそこまで人間を決定論的には理解していない。
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