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【第2021回】 某論文直しと講義準備(2011年10月30日)
- 早朝から地域の環境美化活動に参加するつもりだったのだが,頭が重く喉が痛くて起き上がれなかった。これは風邪だな。朝食後,アネトン錠を飲んで,暖かくしつつ某論文直しの続き。疲れたら講義準備をしよう。
- 昨夜のうちにサーバが再起動していたようだ(K先生ありがとうございました)。これで今夜出勤しなくても自宅から講義のための更新ができる。
- 書き忘れていたが,金曜日のとよだ昼食時,池澤夏樹・坂本龍一・池上彰ほか『脱原発社会を創る30人の提言』コモンズ,ISBN 978-4-86187-084-2(Amazon | bk1 | e-hon)を読了したのだった。もっと読まれるべき本。著者によって温度差もあるし将来構想も違うのだけれども,それでいいのだと思う。はっきりしているのは,人間の手に余る技術である間は原発は実用化するべきではなかったし,少なくとも安全な廃棄物処理が確立するまでは停止しておかねばならないということだ。安全な廃棄物処理のためには実験や研究を続ける必要があるので,原子力ムラの人たちは失業しないと思うし,電力会社はコンバインドサイクルのガスタービンコジェネを経て再生可能エネルギー開発へと向かえば軟着陸は可能だと思う。有名どころは予想通りの内容だったが(中には,何を書いても自分の分野の自説に引き込んで終わりという方もいたが),小出裕章『原発のウソ』に出てきた大島堅一教授の試算について,ご本人によるやや詳しい説明を読めたのは収穫だった。大島教授が自分より若い方だったのには驚いた。他の収穫としては,篠原孝議員を見直したこと,「あぶくま高原遊雲の里ファーム」を運営していらっしゃる菅野正寿さん,元宇宙飛行士の帰農者として福島県で有機農業に携わってきた秋山豊寛さんら,有機農業を実践してきた方たちの言葉の重さ,明峯哲夫さんが描くパースペクティブの時空の広がり,有吉佐和子『複合汚染』をきっかけとして「大地を守る会」を設立して生産者と消費者の関係のあり方を問い続けてきた藤田和芳さんの提言,元毎日新聞論説委員の瀬川至朗氏によるマスメディア自己批判なども興味深かったが,たぶんこの本を読まなかったら気付かなかったであろう城南信用金庫の取り組みを語った吉原毅さんの地に足が付いた文章には共感したし,信用金庫の目的はお金に振り回されない世の中をつくること,という視点は目からウロコであった。
- 講義準備をしていたが日付が変わっても終わらない。漸く終わったのは2:00近かった。
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