Latest update on 2012年8月30日 (木).
大気・水・騒音・振動といった物理化学的環境は,ヒトが生きる環境のもっともベースとなる条件を規定する。それらの物理化学的環境条件に応じて,ヒトを含む個々の地域生態系が成立し,生物学的環境や社会文化的環境が構築される。ヒトの生存は,それらの環境条件の中で,どのように生産と消費を持続していけるのかにかかっている。この授業のテーマは,こうした意味での環境衛生,食品衛生,産業衛生の各論を示すことであるが,知見そのものだけではなく,どのように測定・検査・評価がなされるのかという点まで含めて理解することを到達目標とする。
期末試験により評価する。何回かミニレポートの提出を求めるが,期末試験の成績が60%に満たない場合はミニレポート内容によりプラス評価を加える。
(2012年8月30日記)期末試験は範囲が広く若干難しかったためか,素点は平均55.5点(範囲:38点〜71点)であった。しかし,レポート点を平常点として付加した結果,全員が合格であった。合格に慢心せず,各自解答例を見て復習することをお薦めする。
公衆衛生学(宇賀教授担当)では社会環境面の公衆衛生を中心に教授されるので,この講義における環境衛生・食品衛生・産業衛生と相互補完的に学習されたい。後期の公衆衛生学実習を有意義なものとするためには,本講義において基礎的な知識を身につけておくことが前提となる。
火曜日18:00〜18:30,E707
資料を随時webで公開するので参考にされたい。
今年着任して初めての講義なので,ある程度手探りになりますが,よろしくお願いします。
とくになし
鈴木庄亮・久道茂(監修)辻一郎・小山洋(編)『シンプル衛生公衆衛生学2012』南江堂
物理化学的環境,生物的環境,環境衛生,食品衛生,産業衛生