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個別メモ
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【第982回】 カウントダウン(2008年1月29日)
- 6:40起床。×。往路あさま510号。眠いのに,『医学のたまご』を開いたら止まらずに半分くらい読んでしまった。1月も今日を入れてあと3日しかない。いろいろ締め切りがまずい感じ。
- 昼前に予算の話で教室会議。昼食後に大学院教務委員会に出てきた。午後はコンピュータの発注処理とか各種書類作成とかメール読み書きとか地域保健実習のレポートを出しに来る学生への対応をしながら,このところ懸案の採点作業。たぶん,医学情報処理演習第12回の一般化線型モデルと,第13回の生存時間解析の課題は,時間内にやるのは無理ということだな。第12回はRのコードは示しておいて出力の読み取り方を問う課題にするとか,第13回はコックス回帰ではなくてカプラン=マイヤ法の一番シンプルな利用法を問う課題にするとかいった対策が必要かもしれない。来年度は学期末に実技試験を入れることになったので(学生諸君の怨嗟の声が聞こえてきそうだが),R操作の基本をマスターしているかどうかを如何に手早く評価できる問題を作れるかが勝負だ。それも複数作らなくてはいけない。理想的には口頭試問なのだが時間的に難しいので,次善の策としては全員分別々の問題を作ってランダムに割り振るくらいしか思いつかない。それはそれで大変な手間だが……。
- 研究室を21:05に飛び出して,小雨がパラつく中,自転車を新前橋駅まで走らせて,復路あさま551+553号。軽井沢駅での乗り継ぎ待ちの間に,海堂尊『医学のたまご』理論社YA,ISBN 978-4-652-08620-9(Amazon | bk1 | e-hon)を読了した。海堂尊の作品世界の同一性への拘りには凄いものがあって,この作品の舞台も桜宮市と東城大学附属病院であった。『ブラックペアン1988』で過去に飛んだのと同じくらい,今度は未来に飛んだのだけれども,扱われているテーマはきわめて今日的な,現在の大学に巣食っている暗闇を抉り出すようなもので,医学・医療を少しでも良くしたいという願いが伝わってくる骨太な内容で,決して御伽噺ではないのが素晴らしかった。バチスタの読者がニヤリとするようなサービスも随所に散りばめられていた(高階,田口,如月といった面々がちらっと登場したり……『ブラックペアン1988』で速水,島津,田口が臨床実習中だったのと同じくらいの心憎い小技といえよう)のも流石であった。もちろん,ほろ苦く切なく,かつ将来に希望をもたせつつ主人公がちゃんと成長するというジュブナイルの王道のエンディングに向かって物語が収束していく展開も素晴らしかった。脇役が格好いいのもお約束で,これがまた痺れるくらいピタッと決まっていた。もしかすると海堂尊の最高傑作なのではなかろうか。
- 帰宅するとドラゴンズオフィシャルファンクラブからのグッズが届いていた。少なくともバッグは使えそう。というか,少年野球の練習に持って行くバッグをこれに変えよう。パペットは可愛らしいドラゴンなのだが,これを使う機会はあるだろうか?
- 息子の中学行事のために書いた手紙を封筒に入れて持たせた。いったん先生に提出して,行事のときに改めて渡されるらしい。子供にあらたまって手紙を書くというのは,何とも面映く難しいものだった。
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