ちょっと危なっかしいところもあるが，こういう人が先の参院選の比例区で落選してしまったのは惜しかった。この本がもう1ヶ月早く出版されていたら違っていたかもしれない。ちなみに，改めて日本地図を見てみると，確かに奄美は沖縄に凄く近くて，なぜ鹿児島県なのかが不思議なほどだ。「先生，言い方は変ですけど，いつか沖縄が独立したいと思えば独立させてくれますか」「え？」っと言うわけね。「そんなこと沖縄のひとは思ってるのか」「沖縄のひとは思ってますよ」「そうか，それじゃあ沖縄民族が独立したいと思うなら，ほんとうに歩けるような道筋を作ってからなら独立してもいいけど，それも考えてみよう」となるんですね。もうひとつ「沖縄が独立するときは奄美もいっしょに独立させてくれませんか」「なんで奄美を？」「いや，もともと沖縄と奄美は夫婦の島だから，神様もいっしょだし，アマミキヨ，シネリキヨって先祖神もいっしょだし，これが分断されているから日本がバラバラになるんでしょう。だからこの二つをいっしょにしてください」と。もし独立ということを考えたとき，日本が沖縄のことをほんとうに理解できたときは，いっしょに日本に入れてくれていい。独立しなくていい環境があればしなくていいんです。「そういう環境を作ってください。しかしどうしようもなくなったら独立しますよ」って私は言って。そういう考えも受け入れてくれたんだよね。（p.78〜79）
