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個別メモ
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【第1898回】 会議と査読(2011年6月14日)
- 気が付けば某学会誌から来た査読論文の査読期限が来週月曜に迫っているのだった。まったく見ていないので,そろそろ着手しなくてはまずいな。来週月曜の公衆衛生学ではまた講義をしなくてはいけないのだが,査読の方の目処を先につけておくべきだろう。
- 今日は昼の教室ミーティングと午後1番の大学院教務委員会と夕方の疫学勉強会があるけれども,それ以外は比較的時間がとれるはず。飛び込みで仕事が増えなければ,だが。
- 電車では岩崎夏海『エースの系譜』講談社,ISBN 978-4-06-216794-9(Amazon | bk1 | e-hon)を読み始めた。言わずと知れた『もしドラ』の作者が,高校野球を真面目に描いたのであろうと思われる作品のようだ。『もしドラ』もセイバーメトリックスの成果を一部採用して描かれているので,作者は野球好きであろうとは思っていたが,本書の夥しい脚注から垣間見えるオタクっぷりは相当なものだ。野球小説としては明らかにこちらの方が上だと思う(もっとも,小説としての出来は,柏葉空十郎『ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様』シリーズの方が遥かに上だと思う。あれの3巻はまだ出ないのだろうか?)。というか,『もしドラ』は,そもそも野球小説といえるかどうか微妙だが。
- 先月注文した絵本(前原 あや, YOSHIKO "風の中を今日も行く ハルコおばさんの願い (緑新書 30)")が「仕入先から入荷の見込みがない」ということでキャンセルされてしまった。Amazon弱いなあ(いや,出版社が弱いのか)。読みたいんだけどなあ。
- みずほ銀行からメールが来て,今後みずほ銀行からのメールマガジン等によるお知らせにはS/MIMEによる電子署名を付けるとのこと。ぼくがメインで使わせていただいているMUAであるSylpheedは,PGP署名なら対応しているが,S/MIMEには対応していないのだっけ? と思って調べたら,TODOリストに「S/MIMEの.p7m形式の内容をとりあえず表示できるようにする」という項目と,将来のTODOの中だが「S/MIME対応」という項目があった。つまり,現状は未対応だが,今後は期待できそうだということだ。Sylpheedは動作の軽さも機能性もUIも素晴らしいので,S/MIMEのためだけに乗り換えたいとは思わない。まあゆっくり待とう。
- 日経ビジネスオンラインの武田鉄矢インタビュー記事で知ったが,「降りてゆく生き方」という映画,見たいなあ。例えば市P連の講演会など,明らかに準備不足で投げやりな感じ・偉そうな自慢話だらけ・内容は総じてつまらない,と3拍子揃ったダメな会を,各校の単Pに動員がかかって聞かされた過去の経験があるのだけれども(もう6年前になるのか),かなりの予算がつぎ込まれていたと記憶しているので,ああいう講演会ではなくて,この映画の上演会でもやったらいいのではなかろうか。そうしたら動員なんか掛からなくたって見に行くんだが。
- 社人研の鎌田さんが発表で紹介された「少子化研究会ホームページ」をGoogleで見つけられなかったので,要旨集を見て少子化研究会ホームページを開くことができた(アクセス制限はされていないが,クロウラーをブロックしている可能性を考え,念のため鎌田さんに尋ねてリンク許可を貰った。でも,このメモと人口学会のリンク集からリンクしてしまうので,そのうちGoogleでも見つかるページになるだろう)。人口学会での発表資料は左のCONTENTSの中の自治体調査(H22)をクリックすると一番下に出てくる。ZIPファイルをダウンロードして解凍し,開いてみるとRのコードが読めたのだが,やはり地図表示にはmaptoolsを使われていた。地図そのものを加工しない限りはS4クラスオブジェクトの扱いもそんなに大変ではないので,この場合は大丈夫なのだろう。
- ちなみに,日本人口学会のリンク集からは,国内リンク,世界のリンク(それぞれ関係施設や団体のもの)に加え,学会員のホームページとして,中澤のサイトにだけリンクしてあるが,これはリンクしてもいいという自分以外の会員のサイトを知らないだけなので,リンクしてもいいページをお持ちの方は,是非ご連絡いただきたいと思っている。あ,そう書いておけばいいのか。
- 疫学勉強会の後,准講会の幹事会に行ってきたら20:00になったので,復路あさま549号。岩崎夏海『エースの系譜』講談社,ISBN 978-4-06-216794-9(Amazon | bk1 | e-hon)の続きを読んでいて感じた違和感は,たぶん,この文体が小説というよりも実際の高校野球ルポ風(○×高校密着取材10年間! という感じ)で,いわば架空ドキュメンタリーだという点に最大の原因があるのだろう。文章表現も『もしドラ』より大袈裟だったりぎこちないところが散見されるのだけれども,それ以上に書き方が小説的でないのだ。別の言い方をすると,小説の元となるシノプシスのようなものといえるかもしれない。野球の試合のカギとなる場面だけはとても詳しく書かれているが,それ以外は時間経過が速くて,良く言えば想像力を働かせる余地が大きくてドラマの原作向きかもしれないが,小説としては余白が大きすぎてバランスが良くない。野球ドキュメンタリーならば,何も架空作品を読まなくたって,先月読んだ門田隆将氏の著作や,5年前に読んだ中村 計氏の著作から,より大きな感動が得られるので,やはり野球小説はもう少し小説らしい表現の方が好みだ。
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